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書評

「死ぬこと以外かすり傷」感想。仕事の価値観を考えさせれる本

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷読んだ。正確には読んでから約3日後くらい。

そもそもそんなにビジネス書を追いかけていないので詳しくは知らなかったが結構有名な本&有名な人らしい。

タイトルがかなり攻めているので多分本屋に置いてあってもスルーしそうだが、ある人の勧めで読んでみた。

著者:箕輪厚介さん

株式会社幻冬舎の編集者でNewspicks bookの編集長。

幻冬舎は有名で、NewsPicksも一時期流行って私も一瞬ダウンロードしてすぐにSmartNewsに戻った。

Newspicks bookはメモの魔力とかお金2.0とか聞き覚えのある単語が並んでて、あーこの出版社だったんだという感じだった。

多分ビジネス本普段見てる人からすると常識の話かもしれない。。

本を読むと1社員の状態からNewspicks bookを立ち上げて現在に至るまでの軌跡が書かれている。

とにかく生きるエネルギーを強烈に持っている人ってイメージ。

読んでいく中でいくつか記憶に残ったフレーズがあったので紹介。

意識は高くてもよい。低いよりは

ちょっとニュアンス違うかも。これは本当にその通りだと思った。

何もせずに文句ばっかり言う批評家よりは空回りしてても動いてるほうが好感持てるし、本の中に書いてあったいずれその知識が役に立つ日が来るっていう文章にも共感した。

多分この本を10代後半~20代前半に読むと、精神状態によっては信者になったかもしれない。(いい意味で)

そのくらい、(いい意味で)パワーワードが並んでいる。

私は昔から意識は低いほうだったから学生時代に同年代でこういったタイプがいたらきっと陰で色々言って自分は行動できていなかったんだろうなと感じる。

振り返ってみると様々なバイトの経験をした記憶しか残っていないんだからそういうことなんだろう。バイトの経験も何も繋がっていないわけではないが・・

いま思うとインターンだったりお金をもらいに行く目的ではなくて自分が成長できる環境に身を置きたかったなーとしみじみ思う。

そのくらい10代~20代って大事。

会社は辞めない。何故なら会社員はノーリスクでギャンブルができる

筆者はオンラインサロンやその他副業でサラリーマン給料を遥かに超えるお金を手に入れることができているわけだけど、その時に辞めないの?って言われたときの一言。

こういった考え方は無かった。正確にはあったんだけど責任感とかプレッシャーのほうが遥かに大きくてバランスとしてはマイナスに大きく振れてた。

私もエンジニア兼企画という立ち位置でそれこそ億レベルの企画に携わることも多いし、何かバグを出してしまうと同じく同レベルの損害や機会損失を産んでしまう。

逆に言うとそういった規模のシステムや企画には個人では絶対に携われない。これをメリットとして感じれたことは、この本を読んで一番の収穫かもしれない。

こういった物事をポジティブな面から捉える事ができる人は本当に強いなと思う。

努力は好きでやってる人には勝てない

あまりここを名言として拾う人いないかも。シンプルだけど、これはすごく実感しているし、メンバにもちょくちょく言っている内容。

好きな人は仕事でやっていないから勝てない。仕事と趣味が一緒になっていて境界線がない。例え努力で同じ時間働くor勉強したとしても勝てない。取り組んでいるときのモチベーションが違うからアウトプットも変わってくるし吸収力も違う。

好き嫌いと向き不向きは違うっていう前提で考えても、結構一致していることは多い。何故なら向いていて出来るから楽しい=好きってなるからだと思っている。

野球上手い人が野球好きになる、苦手な人が嫌いになるようなもの。ただ全てではなく苦手でも好きな人は当然いるからあくまでも率の話。

エンジニアは両方いる気がするが、どちらかというと向いていないと自分で思っている人は30代前半で職種変えるか諦めて細々やっている人が多い印象を受けている。結構自分目線と他人目線がズレやすい職種だと思う。

企画は好きな人が多いイメージがあるが、サービスによるところは大きい。C向けサービスだと距離が近いから好きになりやすいしB向けだと直接的なフィードバックが得づらいのと調整事や縛りだったり面倒なことが多いので、与えられたことだけを淡々と楽しくなさそうにやっている人も多い。

ちなみに個人的に実感しているのは英語の勉強。向き不向きは分からないが好きではない(勉強は)、ただ必要性は理解していて努力で頑張っている状態でなかなか難しい。

総合的な感想

共感しづらい部分もあったが、総合的には共感ポイントのほうが遥かに多かった。何より動いて動いて実際に成果を出してきた人で言葉に説得力がある。

本の中でも語られていたが若干宗教ぽいところはある。ある程度の距離を置いて見れるならよいかもしれないが、どっぷり浸かると暴走しかねない気もするので注意。とにかく一人でワクワク求めて旅をしちゃうとか、リスク管理無視で突っ走っちゃうとか。

あとは様々なビジネス本と同じく才能はある人で、この人と同じことをやっても同じ結果は出せない。ただモチベーションアップにはすごく繋がった。

好きになれることを見つければ、ここまで熱中できるんだってことを改めて考えさせられた本だった。

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