この記事では共にミドルエンド機種帯に位置するXiaomi Redmi Note 9SとZenFone Max (M2)について、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。
Xiaomiは2019年末から日本市場に参入して以降、カメラ性能を始めとしたコスパの高さが人気となっているメーカーで新しくミドルレンジ帯のRedmi Note 9Sを2020/6/9に発売しました。
もう一方のZenFone Max (M2)は2019年に発売以降、コスパの高さから人気が高いASUSから発売されている機種です。
価格帯はXiaomi Redmi Note 9S、ZenFone Max (M2)ともに2万円台と変わらない価格となっています。各機種に特徴がありますので、ぜひこの記事を参考に自分に合う機種を選択してみてください。
Contents
- 1 Xiaomi Redmi Note 9SとZenFone Max (M2)のパフォーマンス比較
- 2 Xiaomi Redmi Note 9SとZenFone Max (M2)のスペックの違い
- 2.1 OS 両機種ともAndroid10搭載
- 2.2 ディスプレイ性能
- 2.3 プロセッサー、RAM(性能)はRedmi Note 9Sが優秀
- 2.4 カメラ性能はRedmi Note 9Sが優秀
- 2.5 無線機能対応
- 2.6 デュアルSIM仕様 トリプルスロット対応
- 2.7 内部ストレージ・SDカードスロット対応
- 2.8 認証方式
- 2.9 バッテリー性能はRedmi Note 9Sが優秀
- 2.10 重さ、幅、高さ、厚みはZenFone Max (M2)
- 2.11 bluetoothのバージョンが異なる
- 2.12 Redmi Note 9Sは防水対応 防塵は共に未対応
- 2.13 おサイフケータイ、Felica、NFC対応
- 2.14 急速充電・ワイヤレス充電対応
- 2.15 対応バンド/band(4G)
- 3 Redmi Note 9SとZenFone Max (M2)比較まとめ
Xiaomi Redmi Note 9SとZenFone Max (M2)のパフォーマンス比較
まずは両者のパフォーマンス比較になります。価格はXiaomi Redmi Note 9S、 ZenFone Max (M2)ともに2万円台のミドルレンジ帯のAndroid端末になります。
またXiaomi Redmi Note 9SはPro版も同時に発売されていますが、この記事では通常版として比較を進めていきます。
項目 | Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
OS | Android 10 | Android10 |
カラー | インターステラーグレー、オーロラブルー グレイシャーホワイト | ミッドナイトブラック、スペースブルー メテオシルバー |
価格 | 約25000円 | 約25000円 |
ディスプレイ | 6.67インチ フルHD+ (2400x1080ピクセル) | 6.3インチ HD+ (1520×720ピクセル) |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon 720G(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 632(オクタコア) |
RAM | 4GB | 4GB |
アウトカメラ | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:500万画素 深度:200万画素 | メイン:1300万画素 深度:200万画素 |
インカメラ | 1600万画素 | 800万画素 |
ストレージ | 64GB | 64GB |
サウンド | 通常 | 通常 |
通信機能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11b/g/n |
SIMカードスロット | nanoSIM(トリプルスロット) | nanoSIM(トリプルスロット) |
デュアルSIM | あり(DSDV) | あり(DSDV) |
SDカードスロット | microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大2TB) |
認証 | 指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
バッテリー | 5020mAh | 4000mAh |
コネクター | USB-C™ USB | USB-C™ USB |
重さ | 209g | 160g |
幅 高さ 厚み | 76.68mm 165.75mm 8.8mm | 76.2mm 158.4mm 7.7mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 |
防水 | P2i | 非対応 |
防塵 | 非対応 | 非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 非対応 |
NFC | 非対応 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 対応 |
急速充電 | 対応 | 非対応 |
Xiaomi Redmi Note 9SとZenFone Max (M2)のスペックの違い
OS 両機種ともAndroid10搭載

Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
Android10 | Android10 |
Redmi Note 9Sは発売当時で最新のOSとなるAndroid10が搭載されています。
Redmi Note 9Sは2020/9にリリースされたAndroid11対応について正式に発表はされていません。
ただグローバルでMi 10などでは既に配信がスタートしており(MIUI12)早いタイミングで他のXiaomi端末もAndroid11への対応は実施されると考えられます。
もう一方のZenFone Max (M2)はAndroid8.1ですが、2020/6にAndroid10へのアップデートが開始されています。
ディスプレイ性能

Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
6.67インチ フルHD+(2400x1080ピクセル) | 6.3インチ HD+(1520×720ピクセル) |
ディスプレイサイズはRedmi Note 9Sは6.67インチ、ZenFone Max (M2)は6.3インチで約3インチの違いがあります。Androidスマホの中ではRedmi Note 9Sはかなり大きめのサイズです。
大きさは好みの違いになってきますが、ディスプレイ性能に関してはRedmi Note 9SのフルHD+搭載に比べて、ZenFone Max (M2)はHD+とRedmi Note 9Sのほうが優秀です。
比較するとHD+のほうが若干ぼやけた印象を受けます。
プロセッサー、RAM(性能)はRedmi Note 9Sが優秀

Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
Qualcomm® Snapdragon 720G(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 632(オクタコア) |
4GB | 4GB |
それぞれホームページ上の記載は異なりますが、プロセッサーの性能はZenFone Max (M2)のAntutuスコア10万台中盤に比べてRedmi Note 9Sは20万台後半と大きな性能差があります。
※Antutuスコア=性能を数値化したベンチマークスコア
ベンチマークスコア上ではハイエンドスマホ並みのスコアを誇っており、Redmi Note 9Sは性能面ではかなり優秀です。
またSnapdragonにGがついているプロセッサはsnapdragon elite gamingというGPUパフォーマンスや読み込み速度の向上、CPU性能向上などゲームやエンタテインメント体験を向上させる仕様に準拠しています。
ZenFone Max (M2)も低い性能ではなく、通常のゲーム利用やブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧などでは全く問題ないスペックですが、比較すると通常利用でも違いが見えてくる差です。
カメラ性能はRedmi Note 9Sが優秀

Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:500万画素 深度:200万画素 インカメラ:1600万画素 | メイン:1300万画素 深度:200万画素 インカメラ:約800万画素 |
Redmi Note 9Sはメインカメラ4800画素を含めたクアッドカメラが搭載されており、ZenFone Max (M2)よりも優れたカメラ性能です。インカメラも1600万画素と高い性能となっています。
一方のZenFone Max (M2)はメイン1300万画素によるデュアルカメラ搭載でインカメラも800万画素と価格なりの性能です。比較するとカメラ性能はRedmi Note 9Sが圧倒的に優れています。
Redmi Note 9Sはカメラ性能においても同価格帯では圧倒的に性能が高いスマホで、ハイエンド機種と同レベルの性能です。
無線機能対応
Xiaomi Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11b/g/n |
無線機能に関しては、昨今では標準となっているWi-Fi 802.11a/b/g/n/ac対応に対して、ZenFone Max (M2)はWi-Fi 802.11b/g/n対応とa, acが未対応となっています。
Wi-Fi 802.11acは802.11nの後継となる規格であり、5GHz帯を利用しますが1Gbps以上の高速なデータ通信を実現することが大きな特徴です。
Wi-Fi 802.11ac規格は現在、一般的な家庭の無線LANでもほぼ利用可能であるため、Wifiが利用できなくなることはないものの、以前の規格を利用する必要があり通信速度に制限がかかります。
ブラウザでのWeb閲覧程度では大きな差はないものの、動画閲覧など多くの通信量を利用する場合は違いが出てきます。
家庭や外出先のWifi利用が多い場合は、Wi-Fi 802.11a/b/g/n/acまで対応している機種(本記事はXiaomi Redmi Note 9S)を選択することをオススメします。
デュアルSIM仕様 トリプルスロット対応
Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
DSDV対応※トリプルスロット対応 | DSDV対応※トリプルスロット対応 |
Redmi Note 9SとZenFone Max (M2)はDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
またRedmi Note 9S、ZenFone Max (M2)ともにトリプルスロット対応のため、SIMカード2枚刺し+SDカード利用が可能です。
内部ストレージ・SDカードスロット対応

Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
64GB内部ストレージ | 64GB内部ストレージ |
microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大2TB) |
対応している外部ストレージ容量はZenFone Max (M2)がmicroSDカードの2TBまで対応できています。一方のRedmi Note 9Sは512GBまでの対応です。
内部ストレージはRedmi Note 9S、ZenFone Max (M2)ともに64GB搭載となっています。
カメラを多用したり電子書籍で漫画など多くダウンロードする人は64GBでも使い切ってしまうことも考えられるため、共に大容量の外部ストレージに対応している点は嬉しいポイントです。
特にZenFone Max (M2)は2TBまで対応と、発売中のAndroidスマホの中でも珍しい性能となっています。
認証方式

Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
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指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
Redmi Note 9S、ZenFone Max (M2)ともに指紋認証+顔認証に対応できています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
バッテリー性能はRedmi Note 9Sが優秀
Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
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5020mAh | 4000mAh |
Redmi Note 9Sは5020mAhと大容量のバッテリーを積んでいます。
一方のZenFone Max (M2)もバッテリー容量は4000mAhと同価格帯のAndroidスマホの中では大きめな容量で、毎日充電する方であれば特に問題ないレベルです。
バッテリー容量の違いだけで見ると約1000mAhの違いがあるため、バッテリー持ちが気になる方はRedmi Note 9Sを選択しましょう。
重さ、幅、高さ、厚みはZenFone Max (M2)

Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
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重さ:209g | 重さ:160g |
幅・高さ・厚み76.68mm 165.75mm 8.8mm | 幅・高さ・厚み76.2mm 158.4mm 7.7mm |
ディスプレイサイズに違いがあるものの、ZenFone Max (M2)の重さ160gはスペックから見ると優れています。Redmi Note 9Sは各性能において優秀なスマホですが、唯一重さが200gな点がマイナスポイントです。
幅・高さ・厚みもそれぞれZenFone Max (M2)のほうがコンパクトな仕様となっています。厚さも約1mmの違いがあり手に持つと違いが分かるレベルです。
日常的に利用するものであり、約50gの重さと厚さ1mmの違いは大きいです。ただし重さの違いはバッテリー差やディスプレイサイズの違いによるところもあり、どちらも取るかという点になります。
bluetoothのバージョンが異なる
Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
bluetooth5.0 | bluetooth4.2 |
Redmi Note 9Sは5.0に対応、ZenFone Max (M2)では4.2に対応となっています。それぞれのVerは以下の違いがあります。
通信範囲が10mから100mへ広がったこと。
転送速度が1mpsから2mpsへと最大2倍になったということ。
通信速度も約2倍。
一見、大幅な進化がされているようにも見えますが、スマホ利用のbluetoothにおいては、あまり変化がないことと、5.0でないと使えない機能がある、音質が向上するといったことはないため、バージョンの違いで購入端末を選択するほどの内容ではないです。
またbluetoothは基本的に互換性が保たれた仕組みとなっているため、4.2の端末において5.0対応のイヤホンが使えないようなことはありません。
Redmi Note 9Sは防水対応 防塵は共に未対応

Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
防水:P2i防塵:非対応 | 防水:非対応防塵:非対応 |
Redmi Note 9SはP2iと呼ばれる防水に対応しています。
IP規格は取得していないものの、日常生活には支障ないレベルの防水性能を誇っており、台所利用などでも安心して利用できます。
ZenFone Max (M2)は防水対応できておらず、防塵は共に未対応です。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応

Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
非対応 | 非対応 |
Redmi Note 9S、ZenFone Max (M2)ともにおサイフケータイ対応はできていません。
こちらも両機種の価格帯で考えると、この辺りの機能に対応できている機種はまだ少ないですが、必要な場合は別機種を選択しましょう。
急速充電・ワイヤレス充電対応
Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|
急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 | 急速充電:非対応ワイヤレス充電:対応 |
Redmi Note 9Sは急速充電に対応しており、ワイヤレス充電に非対応です。
一方のZenFone Max (M2)は逆にワイヤレス充電には対応できていますが、急速充電には対応できていません。
急速充電の非対応は充電し忘れなどに対応しづらくなり、現在利用しているスマホが急速充電対応の方は使い勝手が変わることで困る場面が多いかもしれません。
Redmi Note 9Sは急速充電対応に加えて、バッテリー容量豊富でバッテリー関連の性能は抜群です。
対応バンド/band(4G)
対応バンド/band | |
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Redmi Note9S | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
ZenFone Max (M2) | B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28/38/41 |
キャリア | Redmi Note 9S | ZenFone Max (M2) |
---|---|---|
ドコモ(1,3,19) | 〇 | 〇 |
au / | 〇 | 〇 |
ソフトバンク / | 〇 | 〇 |
Rakuten Mobile(3,18 or 26) | 〇 | 〇 |
※カッコ書きは重要な対応band数字
Redmi Note 9Sは日本向けモデル、 ZenFone Max (M2) はSIMフリー版での記載となります。
どちらの機種も4社の重要なband対応が出来ており問題ありません。
Redmi Note 9SとZenFone Max (M2)比較まとめ
今回は共にXiaomi、Huaweiの良コスパ機種であるRedmi Note 9SとZenFone Max (M2)の比較でした。以下に内容をまとめます。
- スマホの動作性能は圧倒的にRedmi Note 9Sが上
- Redmi Note 9Sはメイン4800万画素のクアッドカメラ搭載とインカメラ・アウトカメラ共に性能が高い
- 両スマホともにトリプルスロット対応で2台利用でも便利に活用できる
- バッテリー性能はRedmi Note 9Sが優秀。急速充電にも対応
- ZenFone Max (M2)は5GHz帯の無線に対応出来ていない
- 少しでも軽くコンパクトなスマホが良い場合はZenFone Max (M2)
- Redmi Note 9Sは防水性能あり
- おサイフケータイには共に未対応
価格はほぼ同じですが、各性能を比較すると若干Redmi Note 9Sのほうが圧倒的に優れています。
特にスマホの動作性能とカメラ性能は優勢で、2万円台のスマホではありますが、2~3万円台のミドルレンジ帯のAndroid端末の中でもトップの性能です。
重さとサイズ性能が気になるところですが、許容できる方はRedmi Note 9Sをお勧めします。しばらく2万円でこのスペックのスマホは出てこないでしょう。
ZenFone Max (M2)もコスパ面ではトップクラスに優秀なスマホでしたが、発売から日時が経過していることもあり、端末サイズや重さを除くとRedmi Note 9S のほうがコスパ性能が高い結果となりました。
おサイフケータイや防水・防塵機能に対応、かつサイズ感も優れているスマホを探す場合は、長期間ランキング上位機種である以下2機種がお勧めです。