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出世したい人はリーダーシップ本を読むべきではない理由

私もリーダーを始めとして管理職をいくつか経験していますが、初リーダーになる人にいつも伝えている内容として「リーダーシップ本を読むな」です。

言い方は極端ですが、伝えたいこととしてはリーダーシップ本を読んで、その通りに行動するのは止めようということです。

私もそうでしたが、1プレイヤーから部下を持つことになり、とにかくマネジメントの知識をつけようと先人の知識に頼る形で、書店に行き、並んでいる様々なリーダーシップ本を選択すると思います。

購入して読み進める前に、上記理由と周辺の様々なリーダーを含め役職者を見てきた経験を踏まえて、理想的なリーダーの話が出来ればと思います。特にリーダーより上位に出世したい方には読んでほしい内容です。

前提として、ベンチャーではなく、ある程度の規模の会社としています。(ベンチャーは本人にもプレイング要素が求められるという意味で)

またこの記事内で使うリーダーはメンバーより一階層上のマネジメント職やプロジェクトを率いる立場の人を指しています。

出世したい人はリーダーシップ本を読むべきではない理由

結論から話すとリーダーシップ本はある程度の成功者が書いている本です。そしてその成功は本に語られているテクニックだけで成し遂げられたものではないということを認識しておく必要があります。

まずは上記の結論に至ったプロセスについて、記載しています。

メンバーからリーダーまで

メンバーからリーダーになる人は分かりやすく仕事が出来る人、アピールできる人が選ばれる傾向にあります。

周りから見ても納得できる人が多いです。一つ抜けている存在感の人がそのままリーダーに昇格する場面をよく目にします。

ただその後、素晴らしい成果を出して部下に信頼されているのに、それ以上の役職につけない、思ったよりも周囲からの評価が上がらない人も見受けられます。

逆に何故この人?という人がリーダーより上の役職に選ばれたり抜擢されることを見るのも少なくはない方もいるのではないでしょうか?

ここから先は後述する出世のルールを理解して取り組める人ではないと足踏みしてしまう世界だと考えています。

出世のルールってなに?

出世のルールとは

いくつかありますが重要なのは以下3点だと考えます。

  • 社内政治が上手な人
  • 周りや部下を犠牲にしてでも自分のアピールが出来る人
  • 実力以上に優秀に見せることが出来る人

リーダーは既にある程度優秀な方が多いので、大前提として優秀な人が横一線で並んでいる状態です。加えて上記3点を持ち合わせている人が出世する傾向があります。

ある程度のベースとなる実力者であれば、自分の実力以上の見せ方が出来て、上に対するアピールが上手であり、それをキーパーソンとなる人物に提示できる人です。

出世させるかどうかは周囲のリーダーでも部下でもなく、自分の上司や自分より役職の高いキーパーソンとなる人です。

残念ながらそういった決定権を持っているキーパーソンは各リーダーの実力や部下評価を詳細に知るほどの時間や余裕はありません。限られた情報の中や好みで判断せざるを得ないのが実情です。

リーダーシップとは何か?必要なスキルとは

リーダーシップとはなにか

そもそもリーダーシップとは役職者だから持つものではなく、本来全員が持っている状態が理想ではあります。私が考えるリーダーシップは、以下の3点です。

・周りからの信頼を得られており、メンバ自らついてくる状態を作れるか
・進むべき方向性を打ち出しているか
・何があってもメンバや環境のせず最後は自ら責任を取っているか

特に上記の1点目は時々の環境によって必要とされる能力は異なります。未成熟なチームでは心理的安全性をいかに保つかが重要になってきます。優秀なプレイヤー揃いの場合は、各プレイヤーから尊敬されるべき能力を持つことが重要です。大人数のチームでは全員の能力とタスクを理解し適切に回していく必要があります。

そのため一度学んだら、どこでも使えるような魔法のテクニックは存在しないと考えています。

リーダーシップ本は何故読むべきではない

ここまで記載してきた通り、リーダーシップ本は、どの本も自身の成功体験が多くならんでおり、マネジメントの手法やコーチングのテクニックなどが実例とともに書かれていますが、上記3点のような本当に必要な出世のルールについては記載されていないことがほとんどです。

実際には出世レースが数多く存在し、抗争や駆け引きが存在します。そこに触れないで綺麗事を並べるだけの本が数多く存在しています。

当然、ごく一部の超優秀層はそのルールを壊す力がありますが、私も含めた一般人は上記のルールを理解し受け入れて動く必要があります。

実践することでチームのアウトプットを増加させることで、部下の成長を促進し、信頼される人にはなれるかもしれませんが、残念ながら出世とは直結していません。

そのため更なる先の出世を目的としている場合は、安易にリーダーシップ本を読んで、その内容だけを信じて進みだすのは止めたほうがよいと考えます。

まとめ

伝えたいことはリーダーシップ本を読んで、その内容だけを受け止めて実践するのではなく、出世のルールも理解しておこうという話です。

理解しないまま誠実に取り組んだ結果、正当な評価が受けられずに本来の実力未満の評価で終わってしまう人が多いように感じます。

もちろん部下に信頼されることはマイナスではありませんし、将来確実に助けてくれる存在になります。理想論かもしれませんが、出世を求めつつも部下からの信頼を得たいですよね。

そこでお勧めする本は以下の「聞く力」という本です。部下にも上司にも、出世の鍵を握るキーパーソンに対しても有効な内容になっています。

伝え方の本も沢山出ていますが、まずは聞くことからスタートしましょう。

部下、上司ともに色んなタイプの人がいます。どのタイプにも当てはまる画一的なテクニックは存在しません。

まずは相手を理解することが必要であり、理解するためには相手から話を聞きだす必要があります。そして相手が求めるものを与えていくというステップはどういった立場の人にも使える内容です。

出世ルールを理解したうえで相手の話を引き出す力を身に着ける、そして相手の要求に対して真摯に取り組むことで出世も目指しつつ部下からも信頼される人物を目指していきましょう。

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