この記事では共にミドルレンジ帯に位置する良コスパのTCL PLEXとOPPO A5 2020について、どちらが総合的に優れているか徹底比較していきます。
2019/12/28に発売されたTCL PLEXは約3万円台の機種にも関わらずトップクラスのコスパ性能を持ち、同価格のHuaweiやOPPOと激しい価格競争が実施されることが予想されます。
Contents
TCLってどういう会社?
TCLとOPPOの人気機種比較になりますが、TCLは正式にはTCLエレクトロニクスという名称で中国の家電メーカーになります。
テレビの出荷台数では世界でサムスンに次ぐ第2位をLGと争っている会社です。
元々テレビ市場で有名だった企業ですが、2019年から日本のテレビ市場に参入しスマホ市場でも参戦してきました。その第一弾となります。
OPPOはどういう会社なのか?を知りたい方はこちらの記事を参照ください。
OPPOとはどういった会社なのか?
TCL PLEXとOPPO A5 2020のパフォーマンス比較
早速両者のパフォーマンス比較です。価格差は大きくありませんが、両者の強みが所々に出ています。
項目 | TCL PLEX | OPPO A5 2020 |
![]() | ![]() | |
OS | TCL PLEX UI(Android 9ベース) | ColorOS 6(Android 9ベース) |
カラー | Obsidian Black、Opal White | グリーン、ブルー |
価格 | 約30000円 | 約24000円 |
ディスプレイ | 6.53 インチ(2340 x 1080ピクセル) | 約6.5インチ(1600×720ピクセル) |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon 675(8コア) | Qualcomm® Snapdragon 665 (8コア) |
RAM | 6GB | 4GB |
アウトカメラ | 4800万画素+1600万画素+200万画素 | 約1200万+約800万+約200万 + 約200万画素 |
インカメラ | 2400万画素 | 約1600万画素 |
ストレージ | 128GB | 64GB |
サウンド | 通常 | ハイレゾ対応(イヤホン使用時) |
通信機能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
SIMカードスロット | nanoSIM | nanoSIM (トリプルスロット) |
デュアルSIM | あり | あり(DSDV) |
SDカードスロット | microSDスロット(最大256GB) | microSDスロット(最大256GB) |
認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
バッテリー | 3820mAh | 5000mAh |
コネクター | USB-C™ USB | USB-C™ USB |
重さ | 192g | 195g |
幅 高さ 厚み | 76.56mm 162.2mm 7.99mm | 75.6mm 163.6mm 9.1mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
防水 | 非対応 | 非対応 |
防塵 | 非対応 | 対応(IP5X) |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 非対応 |
NFC | 非対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
急速充電 | 対応 | 非対応 |
スペックの違い
OS TCL PLEXはAndroid10配信済み

ともに現時点で最新の1つ前になるAndroid9が搭載されています。気になる最新OSのAndroid10についてTCL PLEXは2020年3月31日にリリース済み、 OPPO A5 2020の時期は現時点で不明です。
ただし他のRenoシリーズが順次対応されていることから OPPO A5 2020 に関してもAndroid10対応はいずれ実施されると思われます。
また OPPO A5 2020 に搭載されているColorOSについてAndroidをベースに作られていますが、カスタマイズされておりUIがiPhoneに近い形になっています。そのためAndroidに慣れている方やランチャーをカスタマイズする方は多少使いづらさはあるかもしれません。
逆にiPhoneを使っていた方は違和感なく入っていけると思われます。
プロセッサー、RAM 、ディスプレイはTCL PLEX

プロセッサー性能は共に価格帯の中では優秀な部類で、通常のゲーム利用などでは全く問題ないスペックです。
ただ比較するとTCL PLEXのほうがベンチマークスコア上は優秀です。
RAMも6GB搭載とハイレンジ帯のスペックを誇っており、3Dの重たいゲームや動画編集なども苦にしないパワーを持っています。
ディスプレイの大きさはTCL PLEXは約6.53インチ、OPPO A5 2020は6.5インチと変わりませんが画素数はTCL PLEXのほうが高く、比較すると画質の差が分かるレベルです。
カメラ性能はTCL PLEX

こちらもピクセル数で圧倒的な強さを誇り、アウトカメラ・インカメラともにTCL PLEXの圧勝です。
価格帯で考えるとアウトカメラは 4800万画素+1600万画素+200万画素 、インカメラも2400万画素と破格の性能となっています。
ただTCL、OPPOともにAI搭載のソフトウェアも優れているため、周りのAndroidスマホに比べても綺麗な写真が取れます。
サウンド性能
OPPO A5 2020はイヤホン利用時のみの制限があるもののハイレゾ対応されており、サウンド面ではOPPO A5 2020のほうが優秀です。
デュアルSIM仕様
OPPO A5 2020はDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
OPPO A5 2020 はトリプルスロット対応のため、SIMカード2枚刺し+SDカード利用が可能です。
対してTCL PLEXはデュアルSIM対応はされているものの、DSDS/DSDVともに未対応となっています。
認証方式

TCL PLEX、OPPO A5 2020ともに指紋認証+顔認証に対応できています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
バッテリー性能はOPPO A5 2020
OPPO A5 2020は5000mAhと大容量のバッテリーを積んでいます。またリバース充電機能が採用されておりワイヤレス充電可能なスマホを持っている方であればOPPO A5 2020から充電することが可能になっています。
上記の通り、モバイルバッテリーとしての役割も果たすことができるため、2台目として優秀な機種と捉えることもできます。
重さ、幅、高さ、厚み
ともに重さは190gと互角ですが、OPPO A5 2020は高いバッテリー性能に比べると200gを切っており優秀と言えます。
幅・高さ・厚みに大きな違いはないもののTCL PLEXのほうが1mm幅が狭いという違いがあります。
防水・防塵機能

OPPO A5 2020には防塵機能が搭載されています。防水機能は両者ともに未対応です。同価格帯ではなかなか難しいところですが、防塵機能を保持しているOPPO A5 2020が多少優勢です。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応

OPPO A5 2020はNFCには対応していますが、おサイフケータイ未対応です。TCL PLEXはいずれも非対応です。
こちらは海外製品ということもありますが、両者の価格帯を見る限り仕方のない点にはなります。
ワイヤレス充電・急速充電
TCL PLEXは急速充電に対応しています。急速充電機能は助かる場面が多く、利用頻度が多い方から見ると OPPO A5 2020は若干マイナスポイントです。
まとめ
ともに同一価格帯では人気機種であるものの、 動作パフォーマンスやディスプレイ・カメラ性能など基本的な性能面ではTCL PLEXがOPPO A5 2020を圧倒しています。
- 動作のパフォーマンスはTCL PLEXが優秀
- ディスプレイの性能はTCL PLEXが圧勝
- カメラ性能はともに優れた性能だが、TCL PLEXが価格から考えると抜けている
- バッテリー性能を重視する場合は OPPO A5 2020
- TCL PLEXは急速充電に対応
後発という点があるものの、おサイフケータイ対応や重さが気にならない方は、TCL PLEXは同価格帯でNo1の圧倒的なコスパを誇るスマホです。
同じく人気機種でコスパ観点ではトップだったHUAWEI P30 liteとの比較記事を書いています。こちらも参考にしてみてください。
TCL PLEXとHUAWEI P30 liteをコスパ観点で徹底比較