この記事では共にミドルレンジ帯に位置する良コスパのTCL PLEXとOPPO Reno Aについて、どちらが総合的に優れているか徹底比較していきます。
2019/12/28に発売されたTCL PLEXは約3万円台の機種にも関わらずトップクラスのコスパ性能を持ち、同価格のHuaweiやOPPOと激しい価格競争が実施されることが予想されます。
Contents
TCLってどういう会社?
TCLとOPPOの人気機種比較になりますが、TCLは正式にはTCLエレクトロニクスという名称で中国の家電メーカーになります。
テレビの出荷台数では世界でサムスンに次ぐ第2位をLGと争っている会社です。
元々テレビ市場で有名だった企業ですが、2019年から日本のテレビ市場に参入しスマホ市場でも参戦してきました。その第一弾となります。
OPPOはどういう会社なのか?を知りたい方はこちらの記事を参照ください。
OPPOとはどういった会社なのか?
TCL PLEXとOPPO Reno Aのパフォーマンス比較
早速両者のパフォーマンス比較です。価格はTCL PLEX、OPPO Reno Aともに3万円前後の価格設定になっています。
項目 | TCL PLEX | OPPO Reno A |
![]() | ![]() | |
OS | TCL PLEX UI(Android 9ベース) | ColorOS 6(Android 9ベース) |
カラー | Obsidian Black、Opal White | ブルー、ブラック |
価格 | 約30000円 | 約30000円 |
ディスプレイ | 6.53 インチ(2340 x 1080ピクセル) | 6.4インチ フルHD+有機EL(2340 x 1080) |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon 675(8コア) | Qualcomm Kryo 360 8コアCPU(2.2GHz) |
RAM | 6GB | 6GB |
アウトカメラ | 4800万画素+1600万画素+200万画素 | 1600万画素+200万画素 |
インカメラ | 2400万画素 | 2500万画素 |
ストレージ | 128GB | 64GB |
サウンド | 通常 | ハイレゾ対応 |
通信機能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
SIMカードスロット | nanoSIM | nanoSIM |
デュアルSIM | あり | あり(DSDV) |
SDカードスロット | microSDスロット(最大256GB) | microSDスロット(最大256GB) |
認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
バッテリー | 3820mAh | 3600mAh |
コネクター | USB-C™ USB | USB-C™ USB |
重さ | 192g | 169.5g |
幅 高さ 厚み | 76.56mm 162.2mm 7.99mm | 75.4mm 158.4mm 7.8mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
防水 | 非対応 | IPX7 |
防塵 | 非対応 | P6X |
おサイフケータイ | 非対応 | 対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 対応 |
NFC | 非対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
急速充電 | 対応 | 非対応 |
スペックの違い
OS TCL PLEXはAndroid10配信済み

ともに現時点で最新の1つ前になるAndroid9が搭載されています。気になる最新OSのAndroid10についてTCL PLEXは2020年3月31日にリリース済み、OPPO Reno Aは他のRenoシリーズが順次対応されていることからOPPO Reno Aに関してもAndroid10対応はいずれ実施されると思われます。
そのため両機種ともに最新OSに関しては特に問題ありません。
またOPPO Reno Aに搭載されているColorOSについてAndroidをベースに作られていますが、カスタマイズされておりUIがiPhoneに近い形になっています。そのためAndroidに慣れている方やランチャーをカスタマイズする方は多少使いづらさはあるかもしれません。
逆にiPhoneを使っていた方は違和感なく入っていけると思われます。
プロセッサー、RAM 、ディスプレイ

プロセッサー性能やRAM容量は共に優秀な部類で、 3Dの重たいゲームや動画編集なども苦にしないパワーを持っています。
ディスプレイの大きさはTCL PLEXは約6.53インチ、OPPO Reno Aは64インチと大きさはあまり変わりません。ともに画素数も同価格帯の中でも高いスペックとなっています。
ただしOPPO Reno Aは有機ELディスプレイを搭載しており、ディスプレイ面ではOPPO Reno Aのほうが優れていると言えます。
カメラ性能はTCL PLEX

カメラ性能ではTCL PLEXがアウトカメラが圧倒的に優れています。価格差を考えると驚異的なカメラスペックです。
インカメラはともに2400万画素/2500万画素と大きく違いはありません。
ただTCL、OPPOともにAI搭載のソフトウェアも優れているため、周りのAndroidスマホに比べても綺麗な写真が取れます。
サウンド性能
OPPO Reno Aはハイレゾ対応されており、サウンド面ではOPPO Reno Aのほうが優秀です。
デュアルSIM仕様
OPPO Reno AはDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
対してTCL PLEXはデュアルSIM対応はされているものの、DSDS/DSDVともに未対応となっています。
認証方式

TCL PLEX、OPPO Reno Aともに指紋認証+顔認証に対応できています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
重さ、幅、高さ、厚み

モニタサイズの違いはあるものの、OPPO Reno Aの169.5gに対してTCL PLEXは192gと約20g程度重いです。
幅・高さ・厚みに関してもOPPO Reno Aのほうがコンパクトに収まっています。少しでもコンパクトな端末を探している場合はOPPO Reno Aのほうが分があります。
防水・防塵機能の違い

OPPO Reno Aは防水・防塵機能ともに対応しています。
OPPO Reno Aの防水機能はIPX7で水中に没しても水が浸入しないという定義であり、お風呂場や台所でも利用は全く問題なく利用可能です。防塵性能にも優れています。
一方TCL PLEXの欠点の一つとして防水・防塵に対応できていない点です。高価な端末でもあり未対応となっているのはマイナスポイントです。
防水・防塵機能が必要という方はOPPO Reno Aを選択しましょう。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応 OPPO Reno Aは対応

この辺りの価格帯では対応機種が増えてきましたが、TCL PLEXは未対応です。日常利用している方は候補から外れる形になります。
OPPO Reno Aはいずれも対応しています。
ワイヤレス充電・急速充電
昨今では対応していることが多い急速充電にOPPO Reno Aは対応できていません。充電し忘れなどに対応しづらくなるのでマイナスポイントです。特に現在利用しているスマホが急速充電対応の方は使い勝手が変わることで困る場面が多いかもしれません。
今回の比較検討する上で重要なポイントの一つになってきます。
TCL PLEXは急速充電対応されています。
TCL PLEXとOPPO Reno A比較まとめ
日本では人気機種となったOPPO Reno Aですが、スペック面では価格差を考えてTCL PLEXがかなり健闘しています。
- 動作のパフォーマンスは大きな違いはなし
- ディスプレイの性能は有機EL対応しているOPPO Reno Aのほうが優秀
- アウトカメラ性能はTCL PLEXが抜けている。インカメラ性能は互角
- TCL PLEXのほうが約20g程度重い。各種サイズもOPPO Reno Aのほうが若干優れている
- おサイフケータイ対応や防水防塵対応が必要な場合はOPPO Reno A一択
- OPPO Reno Aに急速充電機能がない点はマイナス
TCL PLEXはかなり健闘しているものの、おサイフケータイ対応や防水防塵対応がない点がマイナスです。
価格も大きく変わらないことを考えると、OPPO Reno A一択の結果となりました。同価格帯の中ではトップクラスのコスパ性能です。