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知育

子どもに合った絵本の選び方ポイント紹介 | 年齢別のファーストブックにおすすめの本とは

子どもにとって、生まれてから小学生までの時間、特に最初の1年半は知育を始めとして、様々な面から劇的な成長を遂げる特別な時期です。

子どもの大切な時期だからこそ、親は子どもにとって良い絵本を選びたいと思い書店や図書館を訪れることも多いでしょう。

そして絵本の多さにどれを選んだらいいのか困ってしまうのも、親が子どもが1歳半になる頃までに経験することのひとつです。

本記事ではそういった特に初めてお子さんが産まれた方向けに、子どもの絵本を選ぶポイントを解説しています。

また本記事は図書館司書の児童担当の経験・絵本の読み聞かせの講演会補助などの経験を持つ方の監修の元に作成しており、第3者の専門家の観点から見て、最適な絵本の選び方・年齢別のおすすめファーストブックを紹介していきます。

絵本の選び方ポイント紹介

絵本選びに困ったら、まずは長年愛されているミリオンブックを手に取ってみることが、初めての絵本選びのポイントです。
※累計で100万部以上発行された絵本を紹介した小冊子

時代の変化に左右されずに愛され続けている絵本は、大人にも懐かしく、きっと子どもたちを夢中にさせてくれます。

また初めから書店に行って選ぶのではなく、まずは図書館で借りてみるというのもおすすめです。

図書館によっては年齢別の絵本リストを無料配布していたり、絵本関連の子ども向け・大人向けお話会を定期的に開催しています。

子どもが何度も借りたり、くり返し読んでいるという絵本を買うことで、せっかく買ったのに興味をもってくれない・・ということも少なくできます。

年齢にあった絵本を選ぶ

絵本や知育玩具などを与えてあげる際の重要なポイントの一つとして、子どもの年齢にあった絵本を選んであげることです。

子どもの年齢とズレた本を与えてしまうことで、絵本に興味を持ちづらかったり、絵本の知育効果も思ったように期待できません。

ここからは年齢別に最適なファーストブックとしても、2冊目以降の絵本としてもおすすめできる本を年齢別に紹介していきます。

0歳児への絵本の選び方

0歳児は、視力より聴力が発達している時期です。そのため色や形がはっきりしていて、言葉の繰り返しやリズム感のある絵本がおすすめです。

『 いないいないばあ』松谷みよ子/文 瀬川康男/絵『 がたんごとんがたんごとん』安西水丸/作『 くだもの』平山和子/作

1歳、2歳児への絵本の選び方

1歳から2歳児にかけては、言葉と物のイメージが一致し始める時期です。

「自分でしたい」という自我も芽生え確立に向かっている時期なので、食事や着替えなど日常生活が描かれた絵本を一緒に読んであげて、実感しつつ楽しんでもらえる絵本がおススメです。

この時期から3歳頃までは、今まで以上に絵本による発想力や語彙力がぐんぐん伸びる重要な時期でもあります。

『 しろくまちゃんのほっとけーき』森比左志・わだよしおみ/文 わかやまけん/絵『 どうすればいいのかな』わたなべしげお/文 おおともやすお/絵

3歳児への絵本の選び方

3歳になると家族以外の人が気になり始め、友だちとのごっこ遊びも盛んになる時期です。

言葉に対する力が発達し、物語を理解することができるようになるため、ストーリー展開がしっかりした絵本がおすすめです。

『 三びきのやぎのがらがらどん』マーシャ・ブラウン/絵 せたていじ/訳『 おおきなかぶ』内田莉莎子/訳 佐藤忠良/絵

4歳、5歳児への絵本の選び方

4歳から5歳になると子どもの好みもはっきりし、物語の主人公になりきって絵本を楽しめるようになる時期です。

3歳児と同じくストーリーのしっかりした物語絵本や昔話絵本や、一人でも少しづつ読み進めることが出来る絵本がおすすめです。

『 はじめてのおつかい』筒井頼子/作 林明子/絵『 だいくとおにろく』松井直/再話 赤羽末吉/画

6歳からの絵本の選び方

小学校に入学すると読み書きを覚え、様々な絵本を始めとした書籍がひとりで読めるようになり、読み聞かせをする機会も少なくなってきます。

読み聞かせ卒業の時期は、子ども自身が教えてくれます。

「もうひとりで読めるでしょ 」と大人が卒業の時期を決めるのいうのではなく、最後まで付き合ってあげることが大切です。

子どもの興味にあった絵本を選ぶ

年齢にあった絵本を選んであげることと、同じくらい重要なポイントは子どもが興味を持てる・持っている絵本を選んであげることです。

世界中で長年愛されている絵本や、ベストセラーになった絵本でも、子どもが興味を持てない内容だと意味がありません。

まずは絵本を始めとした書籍に興味を持ってもらえるように、子どもが好きなジャンルから与えてあげることも非常におすすめです。

以下の記事では、主に0歳から5歳までの子どもが興味を持ちやすい、「おばけ」や「恐竜」、「宇宙」などのテーマ別のおススメ絵本を紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

子供の興味に合わせて 様々なテーマ別のおすすめ絵本まとめ

子どもに絵本の興味持ってもらうために

子どもが絵本に興味を持ってくれないという悩みをもつ親は多いものです。

0~1歳児が絵本を捲ったり、舐めたり、破ったりしてじっと見てくれないのは、絵本がどんなものなのかを確かめているサインです。

上記の様な行為に対して、子どもを怒ってしまうと、それが原因で絵本嫌いになってしまうこともありますので注意しましょう。

破れや汚れが気になる場合は、厚手で丈夫なボードブックをおすすめします。

また、参加型の絵本もおすすめです。以下のような絵本を与えてあげることで、一緒に身体を動かしたり、考えたりしながら楽しめる絵本を取り入れることで、興味を持つきっかけとなる場合があります。

1歳の子どもにおすすめの参加型絵本:『 ぴょーん』まつおかたつひで/作・絵

5歳の子どもにおすすめの参加型絵本:『 ねぇ、どれがいい?』ジョン・バーニンガム/作

読み聞かせに合った絵本を選ぶ

絵本読み聞かせ

家庭内での1人の子どもに対しての読み聞かせなのか、2人以上の子どもやボランティアなど読み聞かせなのかなど、読み聞かせる対象や人数によって選ぶ本は変わってきます。

まず家庭内での読み聞かせは、基本的に子どもが主体となって絵本を選びましょう。

大人から見ると同じ絵本だったり、季節感がなかったりと、「またこの絵本か」と思うかもしれません。

しかし、子どもたちは絵本を読んでもらうことで、大人からたくさんの愛情を感じ取っています。

子どもの好きな絵本を否定はせずに、ときどき「こんな絵本もあるよ」と、大人から提案してみるのもいいでしょう。

また自分が子ども時代に好きだった絵本、季節を感じる絵本、長過ぎない絵本を選ぶと大人側も読みやすいです。

また基本的には親子での絵本の読み聞かせが中心になると思いますが、ボランティアでの読み聞かせなど、集団の前で行う場合は、プログラムをしっかり組み立てる必要があります。

年齢、場所、人数などを事前に確認し、絵本を選びます。集団での読み聞かせに、極端に小さい絵本や、絵が細かすぎる絵本は向いていません。

また季節を感じる絵本を取り入れたり、年齢層にばらつきがある場合は小さい子に合わせるなどの配慮も必要です。

年齢の違う2人以上のお子さんに絵本の読み聞かせをする場合も、なるべく小さい子に合わせた絵本を選んであげましょう。

読み聞かせの観点からも、書店よりも図書館のほうが大型絵本や、読み聞かせに関連する本がたくさんあるのでおすすめです。

絵本の読み聞かせの効果やメリット

絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションを取れるのはもちろん、お子さんの知育観点の効果も大きいです。

また0歳から始めることも出来るため、早く始めるほど想像力の向上や感情表現を豊かにすることに繋がります。

  • 親子のコミュニケーション
  • 国語力や語彙力が育つ
  • 想像力が向上する
  • 感情表現が豊かになる
  • 大人へのメリットも大きい

上記の通り、絵本の読み聞かせには実際に読んであげる親御さん、聞く側の子ども双方に大きなメリットがあります。

絵本に関しては、過去20年で童話「ももたろう」の所有率は1900年代では97%となっていましたが、2010年代では約59%に減少しており、更に悪化傾向が続いているとの論文発表もあります。

幼児のいる家庭における絵本の選び方 : 20年間にどのような変化があったか

動画などに移り変わっていることが理由としてあげられていますが、絵本は親子のコミュニケーションを始めとした絵本ならではのメリットが多くあります。

ぜひお子さんには絵本を通じて、想像力や感受性など様々な力を伸ばしていってもらえればと思います。

絵本の読み聞かせの注意点

家庭で読み聞かせをするときの注意点として、2つのことが挙げられます。

1つ目は、登場人物になりきってジェスチャーや表現を誇張しすぎないことです。子どもが絵本に集中できるように、文章に合わせた抑揚を自然につけながら、心をこめて読んであげましょう。

2つ目は、読み聞かせの途中や読み終えた後に、質問をしたり感想を聞いたりしないことです。

読み聞かせの後に質問や感想があると思うと、子どもは絵本を安心して楽しめなくなります。

ただし、子どもから質問や感想を言ってきた場合は、親子で絵本について話し合う時間を取っても大丈夫です。

また読み聞かせをすると反応が気になりますが、絵本は読みっぱなしで大丈夫です。

質問や感想がなくても、子どもたちはそれぞれに絵本の世界を楽しんでいます。どんな表情をしているかを見ながら、おはなしの余韻を大切してあげましょう。

集団での読み聞かせは上記の注意点の他に、おはなしを聞ける体制になっているか、どの子からも見えるか、捲るときに腕で絵を隠していないかなどを注意します。

捲る方向が手前から外側へとなるよう、斜めにならないように持ちます。

上手く読もうと思わず、あせらずゆっくりよく聞こえる声で読むことが大切です。

ここまで説明した通り、絵本の効果を最大限高める読み聞かせ方法や、絵本の選び方もポイントがあります。少しの意識で変わってくる部分も多く、ぜひ読み聞かせ前にチェックしてみるようにしてください。

絵本の読み聞かせ効果や方法の詳細は、以下の記事でも更に詳しく解説しています。

絵本の読み聞かせの効果やメリットとは?読み聞かせのポイント解説

出産祝いやプレゼントする場合の絵本の選び方

出産祝いやプレゼントで絵本を贈るときに心配なのが、「同じ絵本を持っていたらどうしよう」ということです。

そんなときは、少し視点を変えて大人向けの絵本を選ぶのもおすすめです。以下のような絵本は大人向けとしても、子どもの成長や命の誕生が描かれた絵本として母親に人気があります。

『ちいさいあなたへ』アリスン・マギー/作 ピーター・レイノルズ/絵

『うまれてきてくれてありがとう』にしもとよう/作 黒井健/絵

また以下の2冊は、くすっと笑える絵本として親子で一緒に楽しめます。

『 パンダなりきりたいそう』いりやまさとし/作

『はっきよい畑場所』かがくいひろし/作

他にも犬好きには犬が描かれた絵本、旅行好きには旅が描かれた絵本、甘い物好きにはお菓子が描かれた絵本など、送る相手が好きな物を思い浮かべて選んでも喜ばれます。

出産祝いとして生まれてきた子どもに贈りたいときは、絵本の月刊誌の定期購読をプレゼントするのもおすすめです。

毎月新しい絵本が届くため、「同じ絵本を持っていたらどうしよう」という心配もありません。

絵本を選ぶ時の注意点

絵本選びで注意したいのは、「絵」が物語を語っているかという点です。色鮮やかで可愛い絵本は、子どもたちの目を引きます。

しかし、良い絵本は例え白黒であっても、絵だけで物語の内容を感じることができます。

また字を教えたいという視点で絵本を選ばないというのも注意点のひとつです。

早く文字を覚えさせたいと思う親も多いかもしれませんが、本嫌いの原因になる場合があります。

絵本は親子のコミュニケーションツールひとつとして、一緒に楽しむという視点で選ぶことが大切です。

子どもに合った絵本の探し方まとめ

絵本は、実際に手に取って探して選んであげることが大切です。

しかし日々の家事や育児に奮闘し、また共働きをしていたりと、子どもを抱えた親が絵本を手に取って探す時間を持つことは容易ではありません。

ただ現在は昔と違い書店や図書館に行かなくても、インターネットで情報を得ることができる時代です。

試し読みができるサイトも数多くあり、絵本探しに役立つツールのひとつです。

図書館、書店だけではなく、インターネットも活用して、それぞれの良いところを上手に利用して探すことがポイントです。

図書館では絵本リストを独自に配布していたり、定期的にお話会を開催しています。図書館司書が選書した絵本を参考にするのも、探し方のひとつです。

書店には出版されたばかりの絵本から、昔から愛されている絵本までが並んでいます。

奥付を見て出版年を確認したり、出版されたばかりの絵本でも「絵」で物語を語っているかを確かめて探すことが大切です。

インターネットで絵本を探すときにおすすめのサイトは、絵本ナビ です。試し読みができる他、口コミを参考にできます。

購入もできるため、なかなか図書館や書店に行けないという方におすすめです。

絵本の知育効果を高めるには定額配送サービスもおすすめ

絵本の選書は、子どもの興味だけではなく、知育観点から年齢にあった適切な絵本をバランスよく選んであげることが重要です。

どうしても親御さんが選ぶ場合は、選ぶ本が限られてしまう事や、特定のジャンルに偏った絵本になってしまいます。

絵本の定期配送サービス(サブスクリプションサービス)では、毎月定額制で利用者の様々なデータを元に知育観点のプロが適切な絵本を選定して届けてくれるサービスや、海外の絵本を対象に毎月配送してくれるサービスなど様々存在します。

知育観点では非常におすすめできるサービスとなっていますので、興味があればぜひ参考にしてみてください。以下記事に国内で提供している絵本の定期配送サービスの特徴を紹介しています。

絵本の定期購読 サブスクリプションサービス徹底比較 | 各サービスの特徴やお勧め紹介

この記事を書いた人

mana

30代フリーのWebライター
保育士・幼稚園教諭資格を保持し、保育士経験後に出産を機にWebライターとして子育てしつつ活動中

実際の子育てと保育士経験を活かして、知育・子育て記事を分かりやすく執筆していきます

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