海外では既に一般的になっている定額料金でサービスが使い放題となるサブスクリプションモデルについて、この記事では絵本の定額サービスについて紹介していきます。
絵本の定額サービスは大きく2パターンあり、毎月サービス側でセレクトした絵本を送ってもらうサービスとアプリで読み放題のサービスです。
現時点で日本で提供されている定額サービスのリストになります。
サービス名 | 運営会社 | 月額料金(税込) | サービス種類 |
---|---|---|---|
絵本クラブ | Ehon navi | 毎月異なる | 毎月お届け |
ワールドライブラリーパーソナル | ワールドライブラリー | 1300円 (送料込み) | 毎月お届け |
絵本のサブスク | ADrim | 2728円 (送料込み) | 毎月お届け |
こどものとも | こどものとも | 約585円 (送料込み) | 毎月お届け |
絵本の本棚 | 絵本の本棚 | 毎月異なる | 毎月お届け |
おりょうりえほん | Cookpad | 1025円 (送料込み) | 毎月お届け |
絵本ナビプレミアム | Ehon navi | 396円 | アプリ読み放題 |
森のえほん館 | I-FREEL SMILES | 350円 | アプリ読み放題 |
PIBO | PIBO | 480円 | アプリ読み放題 |
みいみ | みいみ | 550円 | アプリ読み放題 |
それぞれの絵本のサブスクサービスの特徴やおすすめのサービスを紹介していきます。
絵本のサブスクがおすすめな理由
まず絵本の効果としては以下の効果が期待できると言われています。
- 語彙力を伸ばすことに繋がる
- 感性や感情・想像力が豊かになる
- 親子のコミュニケーションのきっかけになる
- 本が好きになり国語力を伸ばすことに繋がる
いずれも未来に向けて幼少期には欠かせない効果ですよね。
サブスクリプションの特徴は大きく以下2点があり、いずれも絵本の効果に大きく寄与する内容となっています。
①書店で販売している本以外にも多くの絵本を読むことができる
②サービスによっては知育のプロの選定による本が届く
③親が選ぶ絵本に比べるとバランスよい絵本に出会うことができる
どうしても親や子供が選ぶことで絵本のジャンルが偏ったり、同じ本ばかりを読んでしまうため効果が得られづらいです。
また年齢別に最適な本を選ぶのも難しく、買っても子供が好きになれなかった・思ったように効果が得られなかったという経験をした方も多いと思います。
上記により絵本の定期配送によるサブスクリプションサービスは非常に相性がよいジャンルだと考えています。個人的に一番利用してよかったポイントは絵本を読み聞かせする習慣ができることです。
絵本の効果を最大限得るためにも、この後から紹介するサブスクリプションサービスをぜひ検討してみてください。
絵本の購入とサブスク利用はどちらがおすすめ?
こちら実際に2人の子どもに絵本のサブスクを利用した経験からお話すると、結論としては「併用して利用する」ことがおすすめです。
上でも記載したように、どうしても親が選んでしまうと親の好みやジャンルの偏りが出てしまいます。
絵本のサブスクは本人の好みも含めて、年齢と性別から最適な絵本をセレクトしてくれるため、こういった絵本が合うのかと参考になることも多くありました。
また合わないかなと思って与えてみるとお気に入りになったりと、子どもから見ても絵本のサブスクサービス利用によって出会う絵本の世界が広がったように感じます。
親が読んで欲しいと思う絵本と合わせて、サブスクサービスで補完してもらう形での利用がお勧めになります。
絵本の定期購読 サブスク徹底比較
ここからは数あるサービスの中から、国内で提供されている絵本のサブスクサービスを厳選して紹介します。
サービス名と一緒に対象年齢も記載しています。目安としてサービス選びの参考にしてみてください。
絵本クラブ(毎月お届け) 0歳~6年生まで
- 年間1900万人が利用する日本最大の絵本サービスであるEhon naviによるお届けサービス
- 年齢を選択するだけで膨大な数の絵本の中から最適な本をセレクトして配送してくれる
- 選書のプロが偏らないようにバランスよく選定してくれる
- 既に持っている場合は変更可能
- 読み終わった本の引き取り保証あり。ポイントバックで次の絵本を購入できる
- 大人向けのコースあり。パパ向けコースなどラインナップが充実
まずは定期的に届くサービスから絵本ナビが運営する定期的に配送されるサービスとなる絵本クラブの紹介です。
セレクトされる本によって毎月や年払いの料金が異なってきますが、幅広い絵本リストの中から毎日2,3冊が送付されます。
利用者が1900万人と国内では圧倒的に多いEhon Naviのデータ × 選書のプロが様々な作品から選定した絵本が届く点は非常に魅力的ですね。
「子どもにあった絵本」を最適にセレクトしてくれることから、最もサブスクリプションらしいサービスとなっています。
他サービスと比較すると、0歳から小学校6年生までと長い期間対応しているため、長く絵本・書籍と継続して触れ合えることが出来るのも絵本クラブの特徴です。
本サービスに限らず、なるべく知育を考えると同じサービスを長く利用することが理想です。
そういった意味でも絵本クラブは真っ先におすすめできるサービスになります。
ワールドライブラリーパーソナル (毎月お届け) 1歳~7歳まで
- 名前の通り30か国以上の幅広い国の絵本を日本語翻訳して届けてくれる
- 選書のプロが偏らないようにバランスよく選定してくれる
- 月額送料込1300円(税込)で1冊と固定のため分かりやすい
- 普通の絵本だけではなく仕掛け絵本も対象。値段は変わらず
- 1000円以上の本も対象で書店等で購入するより安価で手に入れることができる
- 対象月齢が1歳3か月から7歳までと幅広く長く付き合うことが可能
- しかけ絵本や飛び出す絵本もお届け対象
次に定期配送サービスで紹介するのはワールドライブラリーパーソナルです。
その名の通り日本に限らず各国の絵本が対象で、様々な国の文化や考え方に絵本を通じて触れることができるのが特徴です。
こういった街の書店では出会えないような絵本に出会えるのもサブスクリプションサービスと特徴ですね。
仕掛け絵本も届くため好奇心の強いお子さんには更に感受性を伸ばすことにも繋がります。絵本クラブとは別の視点でサブスクリプションとしてお勧めのサービスです。
家庭や幼稚園・保育園で普段から絵本に触れているお子さんにとっても、別な観点の絵本を与えられる点は知育の面からも非常に効果的です。
絵本のサブスク(毎月お届け) 0歳~6歳まで
- 年齢に加えて性別も考慮してプロが選書した絵本が届く
- 1冊あたりの値段は他サービスと比べても安く、沢山本を読んで欲しい場合に最適
- 中古の中でも厳選して綺麗な絵本だけが配送対象に
- ロングセラーの名作絵本から最新絵本まで様々な年代の絵本が対象
- 申し込み後初回は一週間前後で発想されるため、すぐに楽しめる
続けて紹介する「絵本のサブスク」はその名前の通り、毎月の定額課金で毎月絵本が3冊届くサービスです。
年齢と性別にあった絵本を、絵本のプロが選んで毎月お届けしてくれます。絵本のサブスクの一番の特徴は、届けられる絵本が中古絵本であるという点です。
その分価格もおさえられており、毎月2728円(税込)の送料無料で3冊届けられるため、1冊あたり約900円と他サービスに比べても多少リーズナブルな料金設定となっています。
こちらもプロの選定により絵本の質も高いため、子どもの成長にあった絵本に沢山触れてほしいという方にはピッタリのサービスです。
こどものとも(毎月お届け) 0歳~6年生まで
- 「ぐりとぐら」などロングセラー絵本を生み出してきた福音館書店のサービス
- 毎月税込440円+送料150円(多少前後)で1冊と低価格から始めることが出来る
- 年代やテーマ別で様々なプランが用意されている
- 配送されるラインナップを確認することが可能
「こどものとも」は福音館書店が提供する絵本の定期配送サービスです。
低価格から始めることができ、今後配送されるラインナップの確認も出来るため始めやすく安心感があります。
サービスとしては福音館書店の新刊に限定されてしまうため、他のサービスとは違って幅広い絵本の出会いがない点は多少デメリットとなる部分です。
ただ料金設定も分かりやすく、通常の生活にワンポイント加える使い方ができる点は嬉しいポイントです。
また福音館書店の絵本は、親世代でも触れてきた絵本が非常に多く、長く愛されてきた絵本が多いことが特徴の一つです。
ブッククラブ 絵本の本棚(毎月お届け) 0歳~おとなまで
- 季節や子どもの年齢に沿った絵本・児童書をバランスよく選書してくれる
- 6年生まで年代別でコースが用意されている
- 大人用やユーモア絵本・英語コースなど様々なコースが用意されている
続けて紹介するのは、40年以上の実績がある老舗のクレヨンハウスが提供している「絵本の本棚」です。
おススメポイントに書いている通り、様々なコースがあるのが特徴で英語の絵本などテーマを絞って加入することが出来ます。
英語コースの上級レベルは中学卒業程度の英語力が必要となってくることから、早くに英語から触れさせるには絵本の本棚は非常に良いサービスです。
ただ毎月の送料がサービス料とは別にプラス390円と高いことがマイナスポイントの一つで、他のサービスと比較すると若干費用面が気になる設定です。
おりょうりえほん(毎月お届け) 2歳~小学生まで
- レシピや食材、親子でのお料理方法などを題材とした絵本が届く
- 絵本に出てくる料理レシピが専用サイトで見れるため、一緒に料理をして楽しみたい親御さんにはピッタリ
- 絵本を通じて食べ物の好き嫌いを無くしたい方へ
- クックパッドのプレミアムサービスがついてきて月額825円(税込)+送料220円とリーズナブル
「おりょうりえほん」はクックパッドの親世代の社員が考案、100組の親子の声から設計した食育を学べる絵本という新しいジャンルのサービスです。
絵本を通して毎日の食事に興味を持ち、分かりやすく食育を学ぶことをコンセプトに作られています。
「おりょうりえほん」には絵本の他に、子どもが作れる料理のレシピが復習できる「レシピシールちょう」とシールがついてくるほか、ウェブサイトで実際に子どもが調理をしている「おりょうり動画」も公開されており、何度も繰り返し楽しく学べるよう工夫されています。
また、特典として「クックパッドプレミアムサービス」が利用できるので、探したレシピで一緒に子どもと料理をしたり、毎日のご飯づくりに役立てたりと使い方も広がりますね!
可愛い絵と料理シーン。物語り風のストーリー。クイズ風なものがあったりと、普通の絵本としても存分に楽しめる内容になっています。
ただ絵本の内容は食育に偏っているため、他の知育系の絵本配送サービスと組み合わせて使うのが良いでしょう。
絵本ナビプレミアム( アプリ ) 0歳~6年生まで
- 市販絵本の読み放題アプリ
- NTTドコモの「スゴ得コンテンツ」からでも利用可能
- 250冊以上が読み放題対象
- 原作絵本を再現した絵本ムービーが見放題
- 世界の歴史、日本の伝記、世界の伝記など、市販の学習まんが数十冊が読み放題
- 「なぞなぞ本」の電子書籍が読み放題
- 絵本購入時の代金引換払いの手数料無料に
絵本ナビプレミアムは先ほど紹介した絵本ナビのアプリ読み放題版となります。
同じEhon Naviで先ほど紹介した絵本クラブがおすすめになりますが、聴くコンテンツや絵本ムービーなど、紙の絵本とは異なるサービスが展開されているため、併用して使うのもおすすめです。他にも毎月400円弱で数々の特典が受けられます。
絵本以外にも世界の歴史まんがや、なぞなぞ本なども対象になっておりお買い得感があります。
絵本ナビプレミアムが気になった方は、以下ボタンよりプレミアム加入による特典内容を確認してみてください。
森のえほん館(アプリ) 0歳~6歳まで
- 500冊以上の絵本が定額で利用可能
- 各作品にプロの声優による朗読機能がついている。読み聞かせ機能もあり
- 朗読機能があるため読書に馴染みのない子供をひきつけることも可能
- 読み慣れた絵本の英語バージョンもあり、ネイティブな発音での読み上げ機能もある
- 音楽入りで読み上げ機能があるなど、子供を喜ばせる工夫がされている
- ちびまる子ちゃんなど子供に馴染みのある作品も豊富
- アラーム設定があり使いすぎを防止することが出来る
- ブルーライトOn/Off機能があり寝る前の読み聞かせにも使える
- ダウンロード機能があり、ネットワークに接続しなくても読むことが可能
続けてはアプリの定額サービスである森のえほん館です。本の種類が多いことや色々細かい便利機能があるため使いやすいです。
絵本系のアプリの中では機能が豊富で使いやすいです。特に朗読モードがお勧めで、夜暗い部屋での寝かしつけにも使えることが嬉しいです。
お試し期間もあるので、まずは試してみて利用検討することも可能です。
また無料期間後も途中まで絵本を読むことができるまで、表紙や説明文だけでは分からない部分を確認することが出来ます。※iOS版のみ
また森のえほん館を提供しているアイフリークモバイルは「ポポキッズ」というyoutubeチャンネルも運営しています。
アプリで提供されている絵本コンテンツを改編し、YouTube上で動画として配信もされています。こちらにも絵本の読み聞かせ動画が沢山ありますので、気になる方はチェックしてみてください。
PIBO(アプリ) 0歳~6年生まで
- プロの絵本作家100名以上が手がけるオリジナル絵本あり
- 360種類以上の様々な絵本から選べる
- 年齢別に適した絵本が絞り込める機能があり本を選びやすい
- プロの声優による朗読機能あり
- ダウンロード機能があり、ネットワークに接続しなくても読むことが可能
- 1日3回までなら無料で読むことが出来る
- 世界の名作童話・昔話や日本昔話など定番の絵本も豊富
こちらのアプリの定額読み放題であるPIBOというサービスです。
PIBOの特徴は1日3回までは無料で利用することができるため、頻繁に利用しない方であれば課金をせずに楽しむことが出来ます。
絵本の電子書籍ってどうかな・・と考えている方の入り口としてもおすすめできるアプリです。
月額料金を支払うことで、絵本読み放題になったり、「お気に入り」登録することでオフラインでも読めるようになります。
みいみ(アプリ)
- 名作絵本から最新絵本まで様々な絵本の読み聞かせできる
- 寝る前に声だけの読み聞かせができる
- プロのナレーターによる読み聞かせ
- 録音してセリフの吹き替えをして遊ぶことができる
- 子どもの絵を使った世界で1つだけの絵本がアプリ内で作れる
- チャイルドロック機能があり安心
続けて紹介するのは読み聞かせに特化したアプリの「みいみ」です。
月額500円(税込)で課金して利用する有料アプリですが、無料版でも一部の作品や機能を利用することが可能です。
「みいみ」の魅力は何といってもプロのナレーターによる様々な絵本の読み聞かせが出来る点で、特に寝かしつけ時の読み聞かせにピッタリです。
検索機能も充実しており、年齢別やカテゴリ、再生時間の長さなどから簡単かつ細かい検索を行うことが可能です。
またユニークな機能として、録音可能な本の一部セリフの吹き替え体験、録音ができ、吹き替えで遊ぶことが出来ます。
更にボイスチェンジ機能など、絵本の読み聞かせ以外にも親子でコミュニケーションの取れる機能が盛りだくさんです。
登録初月は無料で利用できるため、まずは登録してみて体験できるのも嬉しいポイントです。
0歳からはじめられる絵本サブスクのおすすめ
知育効果を考えると、以下点を考慮したサブスクサービス選びがおすすめです。
- 0歳から長期間継続して利用できる
- 利用者数が多く知育データが揃っている
- 絵本をおすすめしてくれる
まず知育を行う上ではやくから取り組むことでメリットはあれどデメリットはありません。
さまざまな知育関連の中でも絵本は読み聞かせでの利用から比較的早く始めることのできる効果的な知育手段になります。
また自分で選ぶタイプではなく、おすすめして定期的に届けてくれるサービスがおすすめです。
どうしても親が選ぶと偏りがちになりますし、知育面の情報収集にも限界があります。幅広い領域の絵本に触れることができるメリットは非常に大きいです。
そしておすすめされる配本の品質も非常に重要です。その点では利用者数が多いこととプロが選定した絵本という2点は非常に重要になります。
今回の記事ではさまざまな絵本サブスクサービスを紹介しましたが、ここまでの内容を含めると0歳から始める場合は絵本クラブ一択でしょう。
絵本のサブスク・定期購読サービス まとめ
この記事では国内で提供されている、おすすめの毎月定額の絵本配送サービスとアプリサービスを紹介しました。
迷った方には、やはり実際に親子で読み聞かせが出来る絵本配送サービスの中から、サブスクリプションサービスのメリットが強く出ている以下2サービスが知育観点ではおススメです。
・利用者No1の絵本ナビのデータ活用×選書のプロが知育観点で本の選定を行ってくれる絵本クラブ
・世界各国の絵本に触れることができる WORLDLIBRARY Personal
いずれもサービス毎に機能や特色が異なるため、本記事を参考に合うサービスが見つかると嬉しいです。
また絵本と同じく知育観点では非常に重要な知育玩具サービスも以下記事にまとめています。こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。