この記事では共にミドルエンド機種帯に位置するHUAWEI nova lite 3+(プラス)とAQUOS sense3について、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。
SHARPから発売されたAQUOS sense3は2019年末に発売以降、コスパの高さから常に売り上げランキング上位に入っている人気機種です。もう一方のHUAWEI nova lite 3+は2020/5にSIMフリー版が発売されています。
HUAWEI nova lite 3+も発売前からコスパの高さが話題になっているHuaweiから発売された機種です。
価格帯はAQUOS sense3が約1万円ほど高い価格帯となっています。各機種に特徴がありますので、ぜひこの記事を参考に自分に合う機種を選択してみてください。
Contents
- 1 nova lite 3+とAQUOS sense3のパフォーマンス比較
- 2 nova lite 3+とAQUOS sense3のスペックの違い
- 2.1 OS AQUOS sense3はAndroid10配信済み
- 2.2 ディスプレイ性能はAQUOS sense3が優秀
- 2.3 プロセッサー、RAM(性能)はnova lite 3+が優秀
- 2.4 カメラ性能はAQUOS sense3が優秀
- 2.5 無線機能対応
- 2.6 デュアルSIM仕様は共にDSDV方式に対応
- 2.7 内部ストレージ・SDカードスロット対応はnova lite 3+が優秀
- 2.8 認証方式
- 2.9 バッテリー性能はAQUOS sense3が優秀
- 2.10 重さ、幅、高さ、厚み
- 2.11 bluetoothのバージョンが異なる
- 2.12 防水・防塵対応はAQUOS sense3対応
- 2.13 おサイフケータイ、Felica、NFC対応はAQUOS sense3対応
- 2.14 急速充電・ワイヤレス充電対応
- 3 nova lite 3+とAQUOS sense3比較まとめ
nova lite 3+とAQUOS sense3のパフォーマンス比較
まずは両者のパフォーマンス比較になります。価格は HUAWEI nova lite 3+が2万円を切るエントリーモデル、AQUOS sense3は3万円台のミドルレンジ帯のAndroid端末になります。
項目 | nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
OS | Android 9.0 Pie | Android 10 |
カラー | オーロラブルー、ミッドナイトブラック | ライトカッパー、シルバーホワイト ブラック、ディープピンク |
価格 | 約17000円 | 約30000円 |
ディスプレイ | 約6.21インチ フルHD+ (2340x1080ピクセル) | 約5.5インチ フルHD+ IGZOディスプレイ (2160×1080ピクセル) |
プロセッサー | HUAWEI Kirin 710(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon™ 630(オクタコア) |
RAM | 4GB | 4GB |
アウトカメラ | メイン:1300万画素 被写界深度:200万画素 | メイン:1200万画素 広角:1200万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 800万画素 |
ストレージ | 128GB | 64GB |
サウンド | 通常 | ハイレゾ対応 |
通信機能 | Wi-Fi 802.11b/g/n | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
SIMカードスロット | nanoSIM | nanoSIM |
デュアルSIM | あり(DSDV) | あり(DSDV) |
SDカードスロット | microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大512GB) |
認証 | 指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
バッテリー | 3400mAh | 4000mAh |
コネクター | USB 2.0 Micro-B | USB-C™ USB |
重さ | 163g | 167g |
幅 高さ 厚み | 73.5mm 155.3mm 8.2mm | 約70mm×約147mm×約8.9mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 5.0 |
防水 | 非対応 | IPX5・IPX8 |
防塵 | 非対応 | IP6X |
おサイフケータイ | 非対応 | 対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 対応 |
NFC | 非対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
急速充電 | 非対応 | 対応 |
nova lite 3+とAQUOS sense3のスペックの違い
OS AQUOS sense3はAndroid10配信済み

nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
Android9 | Android10 |
nova lite 3+、AQUOS sense3ともに端末にはAndroid9が搭載されています。
nova lite 3+は現時点ではAndroid10配信は実施されていませんが、前端末のnova lite 3含めて他のHuawei端末も少しづつAndroid10が配信されていますので、いずれ配信されると思われます。
またHuaweiについては、Googleの制裁が気になるところではありますが、今回紹介しているHuawei nova lite 3+は制裁対象外であり、問題なくアップデート対応やGooglePlayの利用が可能です。
AQUOS sense3は、キャリア版・SIMフリー版ともにAndroid10配信が2020/8時点で開始されていますので、Android10へのバージョンアップが可能です。
2020/9にリリースされたAndroid11対応は、nova lite 3+、AQUOS sense3ともに未定です。
ディスプレイ性能はAQUOS sense3が優秀
nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
約6.21インチ フルHD+(2340x1080ピクセル) | 約5.5インチ フルHD+IGZOディスプレイ(2160×1080ピクセル) |
ディスプレイサイズはAQUOS sense3は5.5インチ、nova lite 3+は6.21インチとnova lite 3+のほうがディスプレイサイズとして大きいです。
シャープのディスプレイには IGZO液晶というシャープ開発のディスプレイが採用されています。こちらは表示性能に加えて消費電力の削減にも繋がっています。
また液晶部分に関しては、それぞれフルHD+であり違いはありません。ディスプレイの大きさは好みの問題もあるため、幅・高さ・厚みも含めて適切なサイズ感を選択するとよいでしょう。
プロセッサー、RAM(性能)はnova lite 3+が優秀

nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
HUAWEI Kirin 710(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon™ 630(オクタコア) |
4GB | 6GB |
それぞれホームページ上の記載は異なりますが、プロセッサーの性能はAQUOS sense3が11万ほど、比較してnova lite 3+がAntutuスコア17万ほどと優秀です。
※Antutuスコア=性能を数値化した総合ベンチマークスコア
RAMのメモリ数もともに4GBが搭載されています。
普段のブラウザ利用や動画閲覧などでは気になる差ではありませんが、重たい3Dゲームなどで比較すると多少の差は出てきます。
逆にゲームはそれほど利用しない人は大きく気にするポイントではなさそうです。
カメラ性能はAQUOS sense3が優秀

nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
メイン:1300万画素 被写界深度:200万画素 インカメラ:800万画素 | メイン:1200万画素 広角:1200万画素 インカメラ:800万画素 |
AQUOS sense3はメインカメラ1200画素を含めたデュアルカメラが搭載されており、nova lite 3+よりも優れたカメラ性能です。
一方のnova lite 3+もデュアルカメラ搭載ではあるものの、比較すると若干カメラ性能は劣ります。
ともにソフトウェアもAI搭載で最適化される仕組みがあるため、どちらも日常利用においては綺麗な写真を撮ることが可能です。
カメラ性能に強い拘りのある方は今回紹介する2機種以外を選ぶほうがよいでしょう。
無線機能対応
nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
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Wi-Fi 802.11b/g/n | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
無線機能に関しては、昨今では標準となっているWi-Fi 802.11a/b/g/n/ac対応に対して、nova lite 3+はWi-Fi 802.11b/g/n対応とa, acが未対応となっています。
Wi-Fi 802.11acは802.11nの後継となる規格であり、5GHz帯を利用しますが1Gbps以上の高速なデータ通信を実現することが大きな特徴です。
Wi-Fi 802.11ac規格は現在、一般的な家庭の無線LANでもほぼ利用可能であるため、Wifiが利用できなくなることはないものの、以前の規格を利用する必要があり通信速度に制限がかかります。
ブラウザでのWeb閲覧程度では大きな差はないものの、動画閲覧など多くの通信量を利用する場合は違いが出てきます。
家庭や外出先のWifi利用が多い場合は、Wi-Fi 802.11a/b/g/n/acまで対応している機種(本記事はAQUOS sense3)を選択することをオススメします。
デュアルSIM仕様は共にDSDV方式に対応
nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
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DSDV対応 | DSDV対応 |
nova lite 3+とAQUOS sense3はDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
内部ストレージ・SDカードスロット対応はnova lite 3+が優秀

nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
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128GB内部ストレージ | 64GB内部ストレージ |
microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大512GB) |
対応している外部ストレージ容量はnova lite 3+、AQUOS sense3ともにmicroSDカードの512GBまで対応できています。
内部ストレージはnova lite 3+は128GB、AQUOS sense3は64GBが搭載されています。
カメラを多用したり電子書籍で漫画など多くダウンロードする人は64GBでも使い切ってしまうことも考えられるため、共に大容量の外部ストレージに対応している点は嬉しいポイントです。
容量が気になる方は内部ストレージが優秀なnova lite 3+も選択肢の一つになります。
認証方式

nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
nova lite 3+、AQUOS sense3ともに指紋認証+顔認証に対応できています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
バッテリー性能はAQUOS sense3が優秀
nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
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3400mAh | 3600mAh |
バッテリー性能に関しては、nova lite 3+の3400mAに比べてAQUOS sense3は4000mAと比較するとAQUOS sense3のほうがバッテリー容量は大きいです。
AQUOS sense3は他機種に比べても容量は大きい部類で、コンパクトなディスプレイサイズに比べてIGZOディスプレイによる省電力化によって、高い頻度で利用してもバッテリー残量が残ります。
バッテリー容量に比べて、ディスプレイ性能でも省電力が見込めるためバッテリー持ちの観点ではAQUOS sense3のほうが遥かに優れています。
重さ、幅、高さ、厚み

nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
重さ:163g | 重さ:167g |
幅・高さ・厚み73.5mm 155.3mm 8.2mm | 幅・高さ・厚み約70mm×約147mm×約8.9mm |
ディスプレイサイズの違いがあるため、端末サイズとしてはnova lite 3+のほうが大きいサイズとなっているものの、薄さや重さの面ではnova lite 3+のほうが優秀な結果となっています。
バッテリー容量の違いから来るところも大きいため、どちらを重要視するかで選択することになります。
Androidスマホも大型ディスプレイ搭載が増えており、AQUOS sense3のコンパクトなサイズが魅力となっている点も人気のある理由の一つです。
bluetoothのバージョンが異なる
nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
bluetooth4.2 | bluetooth5.0 |
nova lite 3+では4.2に対応、AQUOS sense3は5.0の対応となっています。それぞれのVerは以下の違いがあります。
通信範囲が10mから100mへ広がったこと。
転送速度が1mpsから2mpsへと最大2倍になったということ。
通信速度も約2倍。
一見、大幅な進化がされているようにも見えますが、スマホ利用のbluetoothにおいては、あまり変化がないことと、5.0でないと使えない機能がある、音質が向上するといったことはないため、バージョンの違いで購入端末を選択するほどの内容ではないです。
またbluetoothは基本的に互換性が保たれた仕組みとなっているため、4.2の端末において5.0対応のイヤホンが使えないようなことはありません。
防水・防塵対応はAQUOS sense3対応

nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
非対応 | 防水:IPX5・IPX8防塵:IP6X |
AQUOS sense3は防水・防塵機能ともに対応しています。一方nova lite 3+は未対応です。
AQUOS sense3の防水機能はIPX5・IPX8で水面下での使用が可能という定義であり、お風呂場や台所でも利用は全く問題なく利用可能です。防塵性能にも優れています。
防水・防塵機能が必要という方はAQUOS sense3を選択しましょう。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応はAQUOS sense3対応

nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
非対応 | おサイフケータイ、Felica、NFC対応 |
AQUOS sense3はそれぞれ対応、nova lite 3+は未対応となっています。
nova lite 3+の価格帯で考えると、おサイフケータイ対応できている機種は少ないですが、対応できていない点はマイナスポイントです。
現在、おサイフケータイ機能を使っている・利用を考えている方は注意してください。
急速充電・ワイヤレス充電対応
nova lite 3+ | AQUOS sense3 |
---|---|
急速充電:非対応ワイヤレス充電:非対応 | 急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 |
nova lite 3+はワイヤレス充電・急速充電に未対応です。一方のAQUOS sense3は急速充電に対応しています。
急速充電の非対応は充電し忘れなどに対応しづらくなり、現在利用しているスマホが急速充電対応の方は使い勝手が変わることで困る場面が多いかもしれません。
AQUOS sense3は持ち前のバッテリー性能に加えて、優れた急速充電機能が搭載されているため、バッテリー切れに困ることは格段に少なくなるでしょう。
nova lite 3+とAQUOS sense3比較まとめ
今回は共にHuaweiとSHARPの良コスパ機種であるnova lite 3+とAQUOS sense3の比較でした。以下に内容をまとめます。
- ディスプレイ性能はIGZOディスプレイ搭載しているAQUOS sense3が優秀
- ディスプレイサイズが6.21インチと5.5インチで大きく異なる
- プロセッサー、RAMの性能はnova lite 3+が上
- カメラ性能は大きな違いはないものの、若干AQUOS sense3が優れている
- nova lite 3+は無線機能が若干劣る点とUSB-C™ USBに対応していない点がマイナス
- AQUOS sense3は防水・防塵機能、おサイフケータイに対応
価格差の違いがあるため、AQUOS sense3が優れている点に対して払えるかどうかになるでしょう。
防水・防塵機能とおサイフケータイ対応の違いが大きいため、その辺りが特に必要なければスマホ性能自体は優れているnova lite 3+を選択するのも良さそうです。
あとはディスプレイサイズの違いが大きいため、大画面を求めるかコンパクトなスマホを求めるかによっても変わってきます。
共に価格帯を考えるとスマホ性能は高いため、重視したい機能に応じてどちらを購入するか検討してみてください。
以下の記事ではnova lite 3+と同じ価格帯で機能が似通っているかつコスパの高いHuawei p30liteとの比較を行っています。
nova lite 3+の価格帯で探している方は合わせて参考にしてみてください。