この記事では共に1万円台で人気機種となっているOPPO AX7とUMIDIGI Powerを徹底比較していきます。
いずれも格安AndroidのSIMフリー人気機種となる2機種です。1万円台のスマホは動作が遅いなど何かと不安材料がつきまといます。
確かによくある中華系の格安スマホを選んで失敗して、結局高くつくという経験をした方も少なくありません。私も格安ガジェットで多くの失敗を経験してきました。
今回よくある不安材料についての見解と2020年現在で市場に出回っている格安人気2機種の性能比較を行っていきます。
1万円台のスマホは本当に大丈夫なのか?
まずは1万円台のスマホが本当に問題ないのかを様々な観点から見ていきたいと思います。よく聞く疑問点として以下があげられます。
- 国内の格安SIMカードに対応しているか
- 端末性能やカメラ性能に不安
- 購入後のサポートが不安
- 認証機能や防水機能が揃ってなさそう
- 日本語での利用はできるか
- 保護フィルムやカバーなど付属品が無さそう
国内の格安SIMカードに対応しているか
今回紹介する2機種に関しては、ドコモとソフトバンク回線には対応しています。
au回線もOPPO AX7は正式対応しており、UMIDIGI Powerも「au VoLTE SIM」であればバンド対応できています。ただし格安SIM系のau回線には注意が必要です。
スマホ性能やカメラ性能に不安
スマホ性能はミドルレンジ帯(~3万円)の機種と同レベルの性能を持つ機種であり、カメラも共にデュアルカメラ搭載です。
よほど重いゲームだったりするには別ですが、ブラウザ利用や動画閲覧・LINE利用などには全く問題ないですし、カメラも充分すぎるほどの性能です。
特にOPPOはカメラ性能に強みを持つメーカーで、AI搭載したソフトウェアなどスペック以上に綺麗な写真が撮れます。
購入後のサポートが不安
OPPOはグローバルでも4位を競っているメーカーであり、購入後12か月保証がついています。メーカーも大きく安心できます。
UMIDIGI Powerも基本的には1年保証付きです。ただ購入店舗やサイトにもよるため、確認して購入するようにしましょう。
認証機能や防水・防塵機能などの機能が揃ってなさそう
OPPO AX7、UMIDIGI Powerともに顔認証・指紋認証機能を備えています。
防水・防塵機能に関しては残念ながら対応できていません。おサイフケータイも同様です。
ただこの辺りが特に気にならないという人から見ると一気に良コスパのスマホになります。
日本語での利用はできるか
SIMを指して起動すれば日本語表示されます。またキーボードもAndroidスマホのためGoogle日本語入力が使えるため全く問題ありません。
保護フィルムやカバーなど付属品が無さそう
今回紹介する2機種に関しては、いずれもグローバルで人気の機種になっておりAmazonや他サイトでも豊富に取り扱っています。
売っていない・付属品が他より高いということもなく安心です。
OPPO AX7とUMIDIGI Powerのパフォーマンス比較
両者のパフォーマンス比較にうつります。価格はいずれも1万円台中盤で取り扱われているAndroidスマホになります。
項目 | OPPO AX7 | UMIDIGI Power |
メーカー | OPPO | UMIDIGI |
OS | ColorOS 5.2(Android8.1) | Android 9.0 Pie |
カラー | ゴールド、ブルー | ブラック、ゴールド |
価格 | 約15000円 | 約15000円 |
ディスプレイ | 6.2インチHD+ (1520×720) TFT | 6.3インチフルHD+ (2340×1080) |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon™450 (オクタコア) | Helio P35(オクタコア) |
RAM | 4GB | 4GB |
アウトカメラ | 1300万画素+200万画素 | 1600万画素+500万画素 |
インカメラ | 1600万画素 | 1600万画素 |
ストレージ | 64GB | 64GB |
通信機能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n | Wi-Fi 802.11a/b/g/n |
SIMカードスロット | nanoSIM | nanoSIM |
デュアルSIM | あり(DSDV)トリプルスロット | あり(DSDV) |
SDカードスロット | microSDスロット(最大256GB) | microSDスロット(最大256GB) |
認証 | 指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
バッテリー | 4230mAh | 5150mAh |
コネクター | USB-C™ USB | USB-C™ USB |
重さ | 168g | 190g |
幅 高さ 厚み | 75.4mm×155.9mm×8.1mm | 74.5mm×157mm×8.8mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 4.2 |
防水 | 非対応 | 非対応 |
防塵 | 非対応 | 非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 非対応 |
NFC | 非対応 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
急速充電 | 非対応 | 対応 |
スペックの違い
OS UMIDIGI PowerはAndroid9が搭載
OPPO AX7はAndroid8、UMIDIGI PowerはAndroid9が実装されています。2020/4現在では最新OSはAndroid10になるため、いずれも1世代・2世代前のOSになります。
最新OSへのアップデートに関しては、両機種ともに予定が特にありません。多少時間も経っているためこれから配信される見込みは薄いでしょう。
ただしAndroidに関しては8の時点である程度機能としては完成しているため、ダークモードなどの便利機能を必要としてなければ特に気にならないレベルです。
ほぼ全てのアプリもAndroid8は引き続きサポートしています。
またOPPO AX7に搭載されているColorOSについてAndroidをベースに作られていますが、カスタマイズされておりUIがiPhoneに近い形になっています。そのためAndroidに慣れている方やランチャーをカスタマイズする方は多少使いづらさはあるかもしれません。
逆にiPhoneを使っていた方は違和感なく入っていけると思われます。
プロセッサー、RAM性能はUMIDIGI Power
プロセッサー性能はOPPO AX7はSnapdragon™450、UMIDIGI PowerはHelio P35が搭載されています。RAM搭載のメモリ量はともに4GBです。
ぱっと見比較しづらいですが、プロセッサーのスペックはベンチマークスコア上、UMIDIGI Powerのほうが数段優れています。
AnTuTuというベンチマークアプリで計測すると約10万ほどのスコアが出ており、OPPO AX7の1.5倍ほどのスコアとなっています。1万円台のAndroidスマホとしては驚異的な性能です。
ミドルレンジ帯の人気機種であるAQUOS sense3(約35000円)などとほぼ変わらないレベルの性能を誇っています。
ディスプレイ性能はUMIDIGI Power
ディスプレイサイズはOPPO AX7は6.2インチ、UMIDIGI Powerは6.3インチとほぼ変わりませんが、HD+とフルHD+という違いがあり、UMIDIGI Powerのほうがディスプレイ性能は高いです。
動画閲覧などでも比較すると違いを感じることが出来ますし、UMIDIGI Powerは画面占有率92.7%と驚異的な比率を誇っています。
youtubeやHuluなどの動画サービスを多用している方はOPPO AX7は控えたほうが良さそうです。
いずれも大型に位置するディスプレイサイズになるため、コンパクトなスマホを探している方はBlackview BV5500 Proをお勧めします。
カメラ性能はUMIDIGI Power
OPPO AX7、UMIDIGI Powerともにデュアルカメラ搭載ではありますが、フロントカメラに関してはUMIDIGI Powerが高性能です。インカメラは同じ画素数で違いはありません。
単純な性能比較ではUMIDIGI Powerのほうが上ですが、ソフトウェア性能に優れているOPPO AX7でも日常の写真は綺麗に撮ることが可能です。
ストレージ性能
ストレージはOPPO AX7、UMIDIGI Powerともに64GBの搭載となっています。
カメラ多用したり電子書籍で漫画など多くダウンロードする人は128GBでも使い切ってしまうことも考えられるため、昨今のAndroidスマホと比較すると多少少ない容量となっています。
ただ外部ストレージ対応(SDカードスロット)にOPPO AX7・UMIDIGI Powerともに256GBまで対応できており、補完できるため大きく気にするポイントではありません。
クラウド保存サービスなども充実してきているため、問題にはなる場面は少なくなってきています。
無線機能
両機種ともにWi-Fi 802.11a/b/g/nの対応です。既に一般化している Wi-Fi 802.11 acに対応できていないのはマイナスポイントです。
とはいえ、Wi-Fi 802.11nでも通常の動画を見る分には支障がなく、大きく困る部分は無いものの、2万円~のスマホとの違いの一つです。
デュアルSIM仕様
OPPO AX7とUMIDIGI PowerはDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
さらにOPPO AX7はトリプルスロットに対応しています。トリプルスロットは2枚SIMカードに加えて外部SDカードが利用できるもので、2枚SIM利用の方には嬉しい機能になります。
認証方式 顔認証・指紋認証対応
OPPO AX7、UMIDIGI Powerともに指紋認証+顔認証に対応できています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
バッテリー性能はUMIDIGI Power
OPPO AX7は4230mAh、UMIDIGI Powerは5150mAhとバッテリー容量だけを見るとUMIDIGI Powerのほうが優れています。
5150mAhはAndroid全スマホの中でもトップクラスの容量であり、他のAndroidスマホと比べて差を感じるほどの差があります。
更にUMIDIGI Powerは急速充電にも対応しているためによって、バッテリー面では使い勝手が良いです。
ただOPPO AX7の4000mAhも他Androidスマホと比べても容量が大きい部類であり、多少高頻度で利用しても1日は充分に持つバッテリー容量となっています。
重さ、幅、高さ、厚み
ディスプレイサイズにほぼ違いがないことから各種サイズに関しても、ほぼ同等のサイズ感になっています。
ただし重さはOPPO AX7のほうが約20g軽いです。日常的に利用するスマホで20g違うのは大きいので少しでも軽いスマホが良い場合はOPPO AX7がよいでしょう。
6.2インチで168gという軽さは優秀な部類です。UMIDIGI Powerはバッテリー容量を優先した結果ともいえます。
防水・防塵機能・おサイフケータイは共に非対応
いずれも防水・防塵機能に対応できていません。価格からすると仕方のない部分ではあるものの、お風呂場や台所でも利用は控えたほうがよいでしょう。
おサイフケータイやFelicaにも未対応です。おサイフケータイや防水・防塵機能対応はミドルレンジ帯のスマホが中心となっています。
AQUOS sense3とOPPO Reno Aをコスパ観点で徹底比較
急速充電はUMIDIGI Power対応
UMIDIGI Powerは急速充電に対応しています。大型のバッテリーに加えて急速充電により、バッテリーに困るケースが格段に減ります。
一方OPPO AX7は未対応です。バッテリー容量の大きさはありますが、レビューでも充電時間の遅さが指摘されており、使いづらい部分はあります。
OPPO AX7とUMIDIGI Powerのコスパ比較まとめ
同じ1万円台の人気機種であるOPPO AX7とUMIDIGI Powerの比較でした。以下に内容をまとめます。
- プロセッサー・RAMの性能はUMIDIGI Powerのほうが性能が高い。通常利用でも差が出てくる違い
- ディスプレイサイズの大きさはほぼ同じ、UMIDIGI PowerはフルHD+対応
- カメラ性能は大きな違いはないものの、UMIDIGI Powerが優秀。ともにデュアルカメラ搭載
- おサイフケータイ、防水・防塵機能には非対応
- バッテリー容量は共にと大型容量を搭載。特にUMIDIGI Powerは急速充電機能に強み
上記の通り、コスパ観点では圧倒的にUMIDIGI Powerが優秀です。ミドルレンジ帯のスマホにも引けを取らない性能を持っており、1万円台でスマホを探している方には間違いなくお勧めしたいスマホとなっています。 2020年時点でも今後数年使えるレベルのコスパ性能です。
ちなみにUMIDIGI Powerは購入時に保護フィルムからカバー、急速充電機もセットでついてきます。
1点だけブランドが気になるところですが、余りあるコスパの良さがあります。反面、OPPO AX7はOPPO Reno Aなどの日本でも人気機種を抱えており、メーカー規模的にも安心感はあります。
この記事を参考に自分にあったAndroidスマホを探してみてください。
また多少性能は落ちるものの防水・防塵機能に対応しており5.5インチスマホのBlackview BV5500 Proもおススメです。アウトドアスマホとして人気の商品でサブ機としてぴったりのスマホになっています。