この記事では共にミドルエンド機種帯に位置するXiaomi Redmi Note 9SとOPPO Reno3 Aについて、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。
Xiaomiは2019年末から日本市場に参入して以降、カメラ性能を始めとしたコスパの高さが人気となっているメーカーで新しくミドルレンジ帯のRedmi Note 9Sを2020/6/9に発売しました。
もう一方のOPPO Reno3 Aは2020/6/25に発売されたAndroidスマホで、高いカメラ性能と防水・防塵機能やおサイフケータイ対応などでコスパの良さから発売前から話題となっているAndroidスマホです。
OPPO Reno3 Aは、国内のAndroid人気スマホとなったOPPO Reno Aの後継機種にあたり、SIMフリー版も発売されています。
価格帯はOPPO Reno3 Aが約1万円ほど高い価格帯となっています。各機種に特徴がありますので、ぜひこの記事を参考に自分に合う機種を選択してみてください。
Contents
- 1 Xiaomi Redmi Note 9SとOPPO Reno3 Aのパフォーマンス比較
- 2 Xiaomi Redmi Note 9SとOPPO Reno3 Aのスペックの違い
- 2.1 OSはAndroid10搭載
- 2.2 ディスプレイ性能 OPPO Reno3 Aは有機EL対応
- 2.3 プロセッサー、RAM(性能)はRedmi Note 9Sが優秀
- 2.4 カメラ性能 ともにクアッドカメラ搭載
- 2.5 デュアルSIM仕様 Redmi Note 9Sはトリプルスロット対応
- 2.6 内部ストレージ・SDカードスロット対応
- 2.7 認証方式
- 2.8 バッテリー性能はRedmi Note 9Sが優秀
- 2.9 重さ、幅、高さ、厚みはOPPO Reno3 A
- 2.10 OPPO Reno3 Aは防水・防塵機能に対応
- 2.11 おサイフケータイ、Felica、NFC対応
- 2.12 急速充電・ワイヤレス充電対応 Redmi Note 9Sは急速充電対応
- 2.13 対応バンド/band(4G)
- 3 Redmi Note 9SとOPPO Reno3 Aのコスパ比較まとめ
Xiaomi Redmi Note 9SとOPPO Reno3 Aのパフォーマンス比較
まずは両者のパフォーマンス比較になります。価格はXiaomi Redmi Note 9Sが2万円台、OPPO Reno3 Aは3万円台のミドルレンジ帯のAndroid端末になります。
またXiaomi Redmi Note 9SはPro版も同時に発売されていますが、この記事では通常版として比較を進めていきます。
項目 | Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
OS | Android 10 | ColorOS 7.1(Android 10ベース) |
カラー | インターステラーグレー、オーロラブルー グレイシャーホワイト | ブラック、ホワイト |
価格 | 約25000円 | 約37000円 |
ディスプレイ | 6.67インチ フルHD+ (2400x1080ピクセル) | 6.44インチ フルHD+有機EL (2400x1080ピクセル) |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon 720G(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 665(オクタコア) |
RAM | 4GB | 6GB |
アウトカメラ | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:500万画素 深度:200万画素 | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 モノクロ:200万画素 ポートレート:200万画素 |
インカメラ | 1600万画素 | 1600万画素 |
ストレージ | 64GB | 128GB |
サウンド | 通常 | ハイレゾ対応 |
通信機能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
SIMカードスロット | nanoSIM(トリプルスロット) | nanoSIM |
デュアルSIM | あり(DSDV) | あり(DSDV) |
SDカードスロット | microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大256GB) |
認証 | 指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
バッテリー | 5020mAh | 4025mAh |
コネクター | USB-C™ USB | USB-C™ USB |
重さ | 209g | 175g |
幅 高さ 厚み | 76.68mm 165.75mm 8.8mm | 74.1mm 160.9mm 8.2mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
防水 | P2i | IPX8 |
防塵 | 非対応 | IP6X |
おサイフケータイ | 非対応 | 対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 対応 |
NFC | 非対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
急速充電 | 対応 | 対応 |
Xiaomi Redmi Note 9SとOPPO Reno3 Aのスペックの違い
OSはAndroid10搭載

Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
Android10 | Android10 |
Redmi Note 9S、OPPO Reno3 Aともに発売当時で最新のOSとなるAndroid10が搭載されています。
Redmi Note 9Sは2020年にリリース予定のAndroid11対応について正式に発表はされていません。
ただグローバルでMi 10などでは既に配信がスタートしており(MIUI12)早いタイミングで他のXiaomi端末もAndroid11への対応は実施されると考えられます。
OPPO Reno3 Aも発売時期を考慮するとAndroid11対応はいずれ実施されると考えて良さそうですが、こちらも具体的な公式発表はありません。
またOPPO Reno3 Aに搭載されているColorOSについてAndroidをベースに作られていますが、カスタマイズされておりUIがiPhoneに近い形になっています。そのためAndroidに慣れている方やランチャーをカスタマイズする方は多少使いづらさはあるかもしれません。
逆にiPhoneを使っていた方は違和感なく入っていけると思われます。
ディスプレイ性能 OPPO Reno3 Aは有機EL対応

Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
6.67インチ フルHD+(2400x1080ピクセル) | 6.44インチ フルHD+有機EL(2400x1080ピクセル) |
ディスプレイサイズはRedmi Note 9Sは6.67インチ、OPPO Reno3 Aは6.44インチで共に大型に分類されるディスプレイサイズです。
液晶部分に関しては、同じフルHD+対応で同じですが、異なるポイントとして有機ELとTFT(液晶パネル)の違いがあげられます。
一般的には液晶パネルに比べ有機ELのほうが画質が良いとされており、有機ELが搭載されているOPPO Reno3 Aのほうがディスプレイ面では優秀です。
プロセッサー、RAM(性能)はRedmi Note 9Sが優秀

Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
Qualcomm® Snapdragon 720G(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 665(オクタコア) |
4GB | 6GB |
それぞれホームページ上の記載は異なりますが、プロセッサーの性能はOPPO Reno3 AのAntutuスコア約10万後半に比べてRedmi Note 9Sは20万台後半と大きな性能差があります。
※Antutuスコア=性能を数値化したベンチマークスコア
ベンチマークスコア上ではハイエンドスマホ並みのスコアを誇っており、Redmi Note 9Sは性能面ではかなり優秀です。
またSnapdragonにGがついているプロセッサはsnapdragon elite gamingというGPUパフォーマンスや読み込み速度の向上、CPU性能向上などゲームやエンタテインメント体験を向上させる仕様に準拠しています。
OPPO Reno3 Aも低い性能ではなく、RAMは6GB搭載されており、通常のゲーム利用やブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧などでは全く問題ないスペックです。
ただゲーム利用も含めてスマホ性能面でストレスなく楽しみたい方にはRedmi Note 9Sがおすすめです。
カメラ性能 ともにクアッドカメラ搭載

Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:500万画素 深度:200万画素 インカメラ:1600万画素 | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 モノクロ:200万画素 ポートレート:200万画素 インカメラ:1600万画素 |
Redmi Note 9S、OPPO Reno3 Aともにメインカメラ4800画素を含めたクアッドカメラが搭載されており、いずれも同価格のAndroidスマホと比較すると高いカメラ性能を誇っています。
インカメラも、ともに1600万画素と高い性能でカメラ性能を重要視している方には、ハイエンド機種と同レベルのスペックである今回紹介する2つのAndroidスマホは非常におすすめとなります。
特にRedmi Note 9Sは2万円台では例を見ないほどの高スペックとなっています。
デュアルSIM仕様 Redmi Note 9Sはトリプルスロット対応
Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
DSDV対応※トリプルスロット対応 | DSDV対応 |
Redmi Note 9SとOPPO Reno3 AはDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
またRedmi Note 9Sはトリプルスロット対応のため、SIMカード2枚刺し+SDカード利用が可能です。
内部ストレージ・SDカードスロット対応

Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
64GB内部ストレージ | 128GB内部ストレージ |
microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大256GB) |
対応している外部ストレージ容量はRedmi Note 9SはmicroSDカードの512GBまで対応、OPPO Reno3 Aが256GBまで対応できています。
逆に内部ストレージはRedmi Note 9Sの64GBと比較して、OPPO Reno3 Aは128GB搭載で大容量の内部ストレージが搭載されています。
カメラを多用したり電子書籍で漫画など多くダウンロードする人は128GBでも使い切ってしまうことも考えられるため、共に大容量の外部ストレージに対応している点は嬉しいポイントです。
認証方式

Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
Redmi Note 9S、OPPO Reno3 Aともに指紋認証+顔認証に対応できています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
バッテリー性能はRedmi Note 9Sが優秀
Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
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5020mAh | 4025mAh |
Redmi Note 9Sは5020mAhと大容量のバッテリーを積んでいます。一方のOPPO Reno3 Aはバッテリー容量は4025mAhとAndroidスマホの中では一般的な容量で、毎日充電する方であれば特に問題ないレベルです。
バッテリー容量の違いだけで見ると大きな違いがあるため、バッテリー持ちが気になる方はRedmi Note 9Sを選択しましょう。
OPPO Reno3 Aも少なくはないものの、頻度高く利用する方はモバイルバッテリーの携帯など考慮したほうが良いかもしれません。
重さ、幅、高さ、厚みはOPPO Reno3 A

Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
重さ:209g | 重さ:175g |
幅・高さ・厚み76.68mm 165.75mm 8.8mm | 幅・高さ・厚み74.1mm 160.9mm 8.2mm |
ディスプレイサイズに違いがあるものの、OPPO Reno3 Aの重さ175gはスペックから見ると優れています。Redmi Note 9Sは各性能において優秀なスマホですが、唯一重さが200gな点がマイナスポイントです。
幅・高さ・厚みもそれぞれOPPO Reno3 Aのほうがコンパクトな仕様となっています。
ただ画面占有率(スマホ本体に対して画面の割合)はRedmi Note 9Sは91%と驚異的な数値となっており、スマホサイズに対する画面の比率は優れています。
日常的に利用するものであり、約30gの重さの違いは大きいです。ただし重さの違いはバッテリー差によるところが大きいため、どちらも取るかという点になります。
OPPO Reno3 Aは防水・防塵機能に対応

Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
防水:P2i防塵:非対応 | 防水:IPX8防塵:IP6X |
OPPO Reno3 Aは防水・防塵機能ともに対応しています。 一方のRedmi Note 9SはP2iと呼ばれる防水に対応しています。
OPPO Reno3 Aの防水機能はIPX8で水面下での使用が可能という定義であり、お風呂場や台所でも利用や降雨の中で全く問題なく利用可能です。防塵性能にも優れています。
一方のRedmi Note 9SはIP規格は取得していないものの、日常生活には支障ないレベルの防水性能を誇っており、台所利用などでも安心して利用できます。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応

Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
非対応 | おサイフケータイ、Felica、NFC対応 |
OPPO Reno3 Aはそれぞれ対応、Redmi Note 9Sは未対応となっています。
価格帯で考えると、おサイフケータイ対応できている機種は少ないですが、Redmi Note 9Sが対応できていない点はマイナスポイントです。
現在、おサイフケータイ機能を使っている・利用を考えている方は注意してください。
急速充電・ワイヤレス充電対応 Redmi Note 9Sは急速充電対応
Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|
急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 | 急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 |
Redmi Note 9S、OPPO Reno3 Aともにワイヤレス充電に未対応です。 いずれも急速充電には対応しています。
OPPO Reno3 Aは前モデルのOPPO Reno Aと比較して、急速充電対応されたのは大きなポイントです。非常にバランスの優れたスマホとなっています。
Redmi Note 9Sは急速充電対応に加えて、バッテリー容量豊富でバッテリー関連の性能は抜群です。
対応バンド/band(4G)
対応バンド/band | |
---|---|
Redmi Note9S | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
OPPO Reno3 A | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/39/40/41 |
キャリア | Redmi Note 9S | OPPO Reno3 A |
---|---|---|
ドコモ(1,3,19) | 〇 | 〇 |
au / | 〇 | 〇 |
ソフトバンク / | 〇 | 〇 |
Rakuten Mobile(3,18 or 26) | 〇 | 〇 |
※カッコ書きは重要な対応band数字
Redmi Note 9Sは日本向けモデル、OPPO Reno3 AはSIMフリー版での記載となります。
どちらの機種も4社の重要なband対応が出来ており問題ありません。
Redmi Note 9SとOPPO Reno3 Aのコスパ比較まとめ
今回は共にXiaomi、OPPOの良コスパ機種であるRedmi Note 9SとOPPO Reno3 Aの比較でした。以下に内容をまとめます。
- ディスプレイ性能は有機ELを搭載しているOPPO Reno3 Aが優秀
- スマホの動作性能はRedmi Note 9Sが上
- Redmi Note 9S、OPPO Reno3 Aともにメイン4800万画素のクアッドカメラ搭載と性能が高い
- Redmi Note 9Sはトリプルスロット対応で2台利用でも便利に活用できる
- バッテリー性能はRedmi Note 9Sが優秀。急速充電にも対応
- 少しでも軽くコンパクトなスマホが良い場合はOPPO Reno3 A。重さは約30gの違い
- OPPO Reno3 Aは防水・防塵機能、おサイフケータイ対応
価格は約1万円の違いがあるものの、総合的にはRedmi Note 9Sのほうが優れておりコスパの良さが分かります。
特にスマホの動作性能とカメラ性能は優勢で、2万円台のスマホではありますが、2~3万円台のミドルレンジ帯のAndroid端末の中でもトップの性能です。
重さとサイズ性能が気になるところですが、許容できる方はRedmi Note 9Sをお勧めします。しばらく2万円台でこのスペックのスマホは出てこないでしょう。
OPPO Reno3 Aは逆にサイズ性能の良さとおサイフケータイ・防水・防塵機能・ディスプレイの有機EL対応などバランスの良さが特徴です。多少価格面から見てスマホ性能が低い点がマイナスポイントになります。
この辺りをどこまで重視するかと価格差を含めて検討してみてください。
OPPO Reno3 Aと同じく、おサイフケータイや防水・防塵機能に対応、かつサイズ感も優れているスマホを探す場合は、長期間Androidスマホのランキング上位機種である以下2機種もお勧めです。