この記事ではエントリーモデル機種帯で、OPPOから発売されているOPPO A73と、Xiaomiから発売されたRedmi Note 9Sについて、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。
OPPO A73は、長期間OPPOのエントリーモデルのAndroidスマホとして人気の高かったOPPO A5 2020の後継にあたる機種で、安価でコスパを売りにしたスマホとして発売されています。
一方のXiaomiから発売されたRedmi Note 9Sは、カメラ性能を始めとしたコスパの高さが人気で発売以降から上位ランキング入りを続けている人気機種です。
Contents
OPPO A73とRedmi Note 9Sのパフォーマンス比較
早速、両者のパフォーマンス比較を始めます。価格はいずれも約2万円台の価格設定であり、同価格帯のAndroidスマホ比較になります。
項目 | OPPO A73 | Redmi Note 9S |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
OS | Android10 | Android 10 |
カラー | ネイビーブルー ダイナミックオレンジ | インターステラーグレー オーロラブルー グレイシャーホワイト |
価格 | 約28000円 | 約24000円 |
ディスプレイ | 6.44インチ フルHD+ 有機EL (2400x1080ピクセル) | 6.67インチ フルHD+ (2400x1080ピクセル) |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon 662 (オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 720G (オクタコア) |
RAM | 4GB | 4GB |
アウトカメラ | メイン:1600万画素 超広角:800万画素 モノクロ:200万画素 ポートレート:200万画素 | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:500万画素 深度:200万画素 |
インカメラ | 1600万画素 | 1600万画素 |
ストレージ | 64GB | 64GB |
サウンド | ハイレゾ対応 ※ハイレゾ対応の出力が必要 | 通常 |
SIMカードスロット | nanoSIM | nanoSIM |
デュアルSIM | あり(DSDV) ※eSIM対応 | あり(DSDV) |
SDカードスロット | microSDスロット(最大256GB) | microSDスロット(最大512GB) |
認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証・顔認証 |
バッテリー | 4000mAh | 5020mAh |
コネクター | USB-C™ USB | USB-C™ USB |
重さ | 162g | 209g |
幅 高さ 厚み | 72.9mm 159.8mm 7.45mm | 76.68mm 165.75mm 8.8mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
通信機能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
ネットワーク | 4G | 4G |
防水 | 非対応 | P2i |
防塵 | 非対応 | 非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 非対応 |
NFC | 非対応 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
急速充電 | 対応 | 対応 |
OPPO A73とRedmi Note 9Sのスペックの違い
OS

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
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Android10 | Android10 |
OPPO A73、Redmi Note 9Sともに発売当時で最新のOSとなるAndroid10が搭載されています。
どちらの機種も発売時期を考慮するとAndroid11対応はいずれ実施されると考えて良さそうですが、具体的な公式発表はありません。
Redmi Note 9SはグローバルでMi 10などでは既に配信がスタートしており(MIUI12)早いタイミングで他のXiaomi端末もAndroid11への対応は実施されると考えられます。
またOPPO A73に搭載されているColorOSについてAndroidをベースに作られていますが、カスタマイズされておりUIがiPhoneに近い形になっています。そのためAndroidに慣れている方やランチャーをカスタマイズする方は多少使いづらさはあるかもしれません。
逆にiPhoneを使っていた方は違和感なく入っていけると思われます。
新OSのほうが動作性能や機能アップデートが行われるものの、既に主要機能は搭載されており使い勝手が大きく向上するものではありません。強いこだわりがない方以外は他の性能で見ることをお勧めします。
ディスプレイ性能 OPPO A73は有機ELディスプレイ搭載

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
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6.44インチ フルHD+有機EL(2400x1080ピクセル) | 6.67インチ フルHD+(2400x1080ピクセル) |
リフレッシュレート:60Hz | リフレッシュレート:60Hz |
ディスプレイサイズはOPPO A73は6.44インチ、Redmi Note 9Sは6.67インチといずれも大型のディスプレイサイズです。
液晶部分に関しては、同じフルHD+対応ではあるものの、OPPO A73は有機ELディスプレイに対応できており、ディスプレイ性能面では優れています。
またスマホの大きさと比較したディスプレイの画面占有率はOPPO A73は約90.7%、Redmi Note 9Sは約91%と、共に高い画面占有率です。
プロセッサー、RAM(性能)

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
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Qualcomm® Snapdragon 662(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 720G(オクタコア) |
4GB | 4GB |
プロセッサー性能はOPPO A73は約10万後半のAntutuスコア、Redmi Note 9Sは20万台後半のスコアであり、Redmi Note 9Sのほうが性能面では優れています。
※Antutuスコア=性能を数値化したベンチマークスコア
OPPO A73は通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧などでは全く問題ありませんが、ゲーム利用する方には若干物足りないスペックです。
Redmi Note 9SのSnapdragonにGがついているプロセッサはsnapdragon elite gamingというGPUパフォーマンスや読み込み速度の向上、CPU性能向上などゲームやエンタテインメント体験を向上させる仕様に準拠しています。
通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧には全く問題なく、ゲームをストレスなく楽しみたい方にも充分な性能です。
Redmi Note 9Sは価格帯から見て、非常にコスパの高いスマホ性能となっています。
カメラ性能 ともにクアッドカメラ搭載

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
---|---|
メイン:1600万画素 超広角:800万画素 モノクロ:200万画素 ポートレート:200万画素 | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:500万画素 深度:200万画素 |
インカメラ:1600万画素 | インカメラ:1600万画素 |
Redmi Note 9Sはメインカメラ4800画素を含めたクアッドカメラが搭載されており、OPPO A73よりも優れたカメラ性能です。
一方のOPPO A73も同じくクアッドカメラ搭載で性能は高く、インカメラもともに1600万画素と今回の2機種はカメラ性能に特徴があるスマホとなっています。
今回紹介する2機種に関しては、カメラ性能面ではコスパの高い機種です。
デュアルSIM仕様
OPPO A73 | Redmi Note 9S |
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DSDV対応※eSIM対応 | DSDV対応 |
OPPO A73、Redmi Note 9SともにDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
OPPO A73はシングルのnanoSIM仕様となっていますが、iPhoneSEと同じく物理SIMは必要としないeSIMに対応しており、物理SIMと合わせてデュアルSIM利用することは可能になっています。
eSIMの利用は対応サービスが限られているため、利用する際は自分が事前にチェックして利用検討するようにしてください。
内部ストレージ・SDカードスロット対応

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
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64GB内部ストレージ | 64GB内部ストレージ |
microSDスロット(最大256GB) | microSDスロット(最大512GB) |
内部ストレージはOPPO A73、Redmi Note 9Sともに64GBと違いはありません。
外部ストレージの対応容量は256GBと512GBで若干の違いはあるものの、ともに大容量の外部ストレージに対応しています。
今回の2機種はカメラ性能が高いこともあり、内部ストレージを使い切ってしまうことも考えられるため、大容量の外部ストレージ対応できているのは嬉しいポイントの一つです。
認証方式

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
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指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
OPPO A73、Redmi Note 9Sともに指紋認証+顔認証に対応しています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
指紋認証はOPPO A73はディスプレイ内、Redmi Note 9Sは側面に電源ボタンと一体化する形で設置されています。
バッテリー性能

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
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4000mAh | 5020mAh |
Redmi Note 9Sのバッテリー容量は5020mAhが搭載されており、他のAndroidスマホと比較しても大容量のバッテリーが搭載されています。
一方のOPPO A73も比較すると劣るものの、約4000mAhとAndroidスマホの中では一般的なバッテリーを積んでいます。
ともにフル充電すると、頻度高く利用しない限りは一日以上持つため、バッテリー容量に関して困るケースは少ないでしょう。
重さ、幅、高さ、厚み

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
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重さ:162g | 重さ:209g |
幅・高さ・厚み72.9mm 159.8mm 7.45mm | 幅・高さ・厚み76.68mm 165.75mm 8.8mm |
ディスプレイサイズに多少の違いはありますが、重さを始めとして幅・高さ・厚みいずれもOPPO A73のほうがサイズ性能は優秀です。
特に厚みが7.45mm、重さ162gはディスプレイサイズを考えると、非常に優れたスマホサイズ性能と言えます。
一方のRedmi Note 9Sはバッテリー容量が大きい分、209gと多少重い仕様となっています。
ディスプレイサイズとバッテリー容量、サイズ感のバランスで選択することをおススメします。
防水・防塵機能

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
---|---|
防水:非対応防塵:非対応 | 防水:P2i防塵:非対応 |
Redmi Note 9SはP2iと呼ばれる防水に対応しています。 IP規格は取得していないものの、日常生活には支障ないレベルの防水性能を誇っています。
この価格帯で防水機能を搭載しているスマホは少ないため、防水面でもおすすめできるAndroidスマホです。OPPO A73は、いずれも非対応です。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
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非対応 | 非対応 |
OPPO A73、Redmi Note 9Sはいずれも非対応です。
価格帯で考えると、おサイフケータイ対応できている機種は少ないですが、必要な場合は同価格帯でおサイフケータイ対応されているAQUOS系や、OPPOの他端末など検討してみてください。
急速充電・ワイヤレス充電対応

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
---|---|
急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 | 急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 |
OPPO A73、Redmi Note 9Sともにワイヤレス充電に未対応、急速充電に対応しています。
どちらもバッテリー容量は少なくなく、急速充電に対応できているため、非常にバッテリー観点においても使いやすいスマホになっています。
対応バンド/band(4G)
対応バンド/band | |
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OPPO A73 | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28/38/41 |
Redmi Note 9S | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
キャリア | OPPO A73 | Redmi Note 9S |
---|---|---|
ドコモ(1,3,19) | 〇 | 〇 |
au / | 〇 | 〇 |
ソフトバンク / | 〇 | 〇 |
Rakuten Mobile(3,18 or 26) | 〇 | 〇 |
※カッコ書きは重要な対応band数字
OPPO A73、Redmi Note 9SともにSIMフリー版での記載となります。
どちらの機種も4社の重要なband対応が出来ており、国内利用に関しては全く問題ありません。
5G対応

OPPO A73 | Redmi Note 9S |
---|---|
非対応 | 非対応 |
OPPO A73、Redmi Note 9Sともに5Gネットワーク非対応です。
発売時点では5Gネットワークに対応している範囲が非常に狭いため、国内利用における大きなデメリットはありませんが、詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。
5Gスマホの選び方や買い時、各キャリアの5G状況も合わせて紹介しています。
合わせて読みたい
上記記事にも記載していますが、5Gネットワークを利用するには5G対応のスマートフォンとキャリアでの5G加入の両方が必須となっています。
OPPO A73とRedmi Note 9Sのコスパ比較まとめ
OPPOから発売されているOPPO A73と、Xiaomiから発売されているRedmi Note 9Sの比較を行いました。以下に内容をまとめます。
- ディスプレイ性能は有機ELディスプレイ搭載されているOPPO A73のほうが優秀
- スマホの動作性能はRedmi Note 9S。OPPO A73は若干物足りない性能
- カメラ性能はともにクアッドカメラ搭載。Redmi Note 9Sのほうが性能は高い
- OPPO A73はサイズ性能が高くコンパクトな作り。重さも162gと軽い
- Redmi Note 9Sは5020mAhと大容量のバッテリーを搭載
- Redmi Note 9SはP2i防水機能が搭載
同じエントリーモデルとして発売され、価格面では近い2機種の比較でしたが、上記の通りそれぞれに強みがある性能です。
OPPO A73はスマホ性能は若干低いものの、エントリーモデルでは珍しく有機ELディスプレイ搭載が搭載されており、ディスプレイ性能は高いです。
また6.44インチのディスプレイサイズを考慮すると、非常にサイズ性能に優れた仕様になっています。
一方のRedmi Note 9Sはエントリーモデルではトップクラスのスマホ・カメラ性能を誇っており、バッテリー容量も大きく、防水機能ありとエントリーモデルには見えない性能の高いです。
多少スマホが重い点がマイナスポイントではあるものの、コスパ面ではRedmi Note 9Sのほうが優れています。
日常利用含めストレスを感じない性能の高さであり、この価格帯でスマホ選びに迷ったらRedmi Note 9Sを選んでおけば間違いないでしょう。
ただいずれもコスパ面では同価格帯の他Androidスマホよりも優秀です。上記を参考に検討している価格帯や必要とする機能から選択してみてください。