この記事ではエントリーモデルからミドルレンジ帯の価格帯の比較として、OPPOから発売されているOPPO A73と、MOTOROLAから発売されたmoto g PROについて、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。
OPPO A73は、長期間OPPOのエントリーモデルのAndroidスマホとして人気の高かったOPPO A5 2020の後継にあたる機種で、安価でコスパを売りにしたスマホとして発売されています。
一方の moto g PROは2020/10に発売された端末で、国内ではmoto g8 powerなど国内でも発売されているmotorolaから発売された機種で、ともに同価格帯のAndroidスマホとなります。
OPPO A73とmoto g PROのパフォーマンス比較
早速、両者のパフォーマンス比較を始めます。価格はOPPO A73が約2万円台の価格設定であり、moto g PROは約3万円弱と多少価格差のあるAndroidスマホの比較になります。
項目 | OPPO A73 | moto g PRO |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
OS | Android10 | Android10 |
カラー | ネイビーブルー ダイナミックオレンジ | ミスティックインディゴ |
価格 | 約28000円 | 約32000円 |
ディスプレイ | 6.44インチ フルHD+ 有機EL (2400x1080ピクセル) | 6.4インチ フルHD+ (2300x1080ピクセル) |
リフレッシュレート | 60Hz | ー |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon 662 (オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 665 (オクタコア) |
RAM | 4GB | 4GB |
アウトカメラ | メイン:1600万画素 超広角:800万画素 モノクロ:200万画素 ポートレート:200万画素 | メイン:4800万画素 超広角:1600万画素 マクロ:200万画素 |
インカメラ | 1600万画素 | 1600万画素 |
ストレージ | 64GB | 128GB |
サウンド | ハイレゾ対応 ※ハイレゾ対応の出力が必要 | 通常 |
SIMカードスロット | nanoSIM | nanoSIM |
デュアルSIM | あり(DSDV) ※eSIM対応 | あり(DSDV) |
SDカードスロット | microSDスロット(最大256GB) | microSDスロット(最大512GB) |
認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証 |
バッテリー | 4000mAh | 4000mAh |
コネクター | USB-C™ USB | USB-C™ USB |
重さ | 162g | 192g |
幅 高さ 厚み | 72.9mm 159.8mm 7.45mm | 75.88mm 158.55mm 9.2mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
通信機能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
ネットワーク | 4G | 4G |
防水 | 非対応 | 非対応 |
防塵 | 非対応 | 非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 非対応 |
NFC | 非対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
急速充電 | 対応 | 対応 |
OPPO A73とmoto g PROのスペックの違い
OS

OPPO A73 | moto g PRO |
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Android10 | Android10 |
OPPO A73、moto g PROともに発売当時で最新のOSとなるAndroid10が搭載されています。
どちらの機種も発売時期を考慮するとAndroid11対応はいずれ実施されると考えて良さそうですが、具体的な公式発表はありません。
ただmoto g PROはAndroid Oneに追随しており、3年間の月次セキュリティーパッチと2世代のOSアップグレード(Android 12までのOSアップグレード)が可能です。
そのため最新OSとなるAndroid11配信も保証されています。
またOPPO A73に搭載されているColorOSについてAndroidをベースに作られていますが、カスタマイズされておりUIがiPhoneに近い形になっています。そのためAndroidに慣れている方やランチャーをカスタマイズする方は多少使いづらさはあるかもしれません。
逆にiPhoneを使っていた方は違和感なく入っていけると思われます。
新OSのほうが動作性能や機能アップデートが行われるものの、既に主要機能は搭載されており使い勝手が大きく向上するものではありません。強いこだわりがない方以外は他の性能で見ることをお勧めします。
ディスプレイ性能 OPPO A73は有機ELディスプレイ搭載

OPPO A73 | moto g PRO |
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6.44インチ フルHD+有機EL(2400x1080ピクセル) | 6.4インチ フルHD+(2300x1080ピクセル) |
リフレッシュレート:60Hz | リフレッシュレート:ー |
ディスプレイサイズはOPPO A73は6.44インチ、moto g PROは6.4インチといずれも大型のディスプレイサイズです。
液晶部分に関しては、同じフルHD+対応ではあるものの、OPPO A73は有機ELディスプレイに対応できており、ディスプレイ性能面では優れています。
ともにスマホサイズとディスプレイサイズの画面占有率も高いスマホであり、特にmoto g PROはスタイラスペンが標準搭載されているため、画面の比率が高いのは嬉しいポイントです。
プロセッサー、RAM(性能)

OPPO A73 | moto g PRO |
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Qualcomm® Snapdragon 662(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 665(オクタコア) |
4GB | 4GB |
プロセッサー性能はOPPO A73、moto g PROともに約10万後半のAntutuスコアとなっており、性能面で大きな違いはありません。
※Antutuスコア=性能を数値化したベンチマークスコア
通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧などでは全く問題ありませんが、ゲーム利用する方には若干物足りないスペックです。
カメラ性能

OPPO A73 | moto g PRO |
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メイン:1600万画素 超広角:800万画素 モノクロ:200万画素 ポートレート:200万画素 | メイン:4800万画素 超広角:1600万画素 マクロ:200万画素 |
インカメラ:1600万画素 | インカメラ:1600万画素 |
OPPO A73はメインカメラ1600画素を含めたクアッドカメラが搭載されています。
一方のOPPO A73もトリプルカメラ搭載かつメインカメラは4800万画素と性能は高く、インカメラもともに1600万画素と今回の2機種はカメラ性能に特徴があるスマホとなっています。
今回紹介する2機種に関しては、カメラ性能面ではコスパの高い機種です。
デュアルSIM仕様
OPPO A73 | moto g PRO |
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DSDV対応※eSIM対応 | DSDV対応 |
OPPO A73、moto g PROともにDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
OPPO A73はシングルのnanoSIM仕様となっていますが、iPhoneSEと同じく物理SIMは必要としないeSIMに対応しており、物理SIMと合わせてデュアルSIM利用することは可能になっています。
eSIMの利用は対応サービスが限られているため、利用する際は自分が事前にチェックして利用検討するようにしてください。
内部ストレージ・SDカードスロット対応

OPPO A73 | moto g PRO |
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64GB内部ストレージ | 128GB内部ストレージ |
microSDスロット(最大256GB) | microSDスロット(最大512GB) |
内部ストレージはOPPO A73は64GB、moto g PROは128GBが搭載されています。
外部ストレージの対応容量は256GBと512GBで若干の違いはあるものの、ともに大容量の外部ストレージに対応しています。
今回の2機種はカメラ性能が高いこともあり、内部ストレージを使い切ってしまうことも考えられるため、大容量の外部ストレージ対応できているのは嬉しいポイントの一つです。
認証方式

OPPO A73 | moto g PRO |
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指紋認証、顔認証 | 指紋認証 |
OPPO A73はディスプレイ内の指紋認証+顔認証に対応しています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
一方のmoto g PROは背面の指紋認証のみ対応です。
バッテリー性能

OPPO A73 | moto g PRO |
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4000mAh | 4000mAh |
OPPO A73、moto g PROともに4000mAhとAndroidスマホの中では一般的なバッテリーを積んでいます。
ともにフル充電すると、頻度高く利用しない限りは一日以上持つため、バッテリー容量に関して困るケースは少ないでしょう。
重さ、幅、高さ、厚み

OPPO A73 | moto g PRO |
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重さ:162g | 重さ:192g |
幅・高さ・厚み72.9mm 159.8mm 7.45mm | 幅・高さ・厚み75.88mm 158.55mm 9.2mm |
ディスプレイサイズに大きな違いはないものの、重さを始めとして幅・高さ・厚みいずれもOPPO A73のほうがサイズ性能は優秀です。
特に厚みが7.45mm、重さ162gはディスプレイサイズを考えると、非常に優れたスマホサイズ性能と言えます。
一方のmoto g PROは重さは約30g、厚みは2mm弱の違いがあり、手に持つと違いが明確に分かるレベルの差です。
少しでもコンパクトなスマホを探している場合は、OPPO A73は非常にお勧めできます。
防水・防塵機能

OPPO A73 | moto g PRO |
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防水:非対応防塵:非対応 | 防水:非対応防塵:非対応 |
OPPO A73、moto g PROともに防水・防塵機能には非対応です。
この価格帯で防水機能を搭載しているスマホは少ないですが、徐々に対応スマホも増え始めているため、マイナスポイントの一つになります。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応

OPPO A73 | moto g PRO |
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非対応 | NFC対応 |
OPPO A73、moto g PROともにおサイフケータイ非対応です。moto g PROはNFC機能のみ対応しています。
価格帯で考えると、おサイフケータイ対応できている機種は少ないですが、必要な場合は同価格帯でおサイフケータイ対応されているAQUOS系や、OPPOの他端末など検討してみてください。
急速充電・ワイヤレス充電対応

OPPO A73 | moto g PRO |
---|---|
急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 | 急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 |
OPPO A73、moto g PROともにワイヤレス充電に未対応、急速充電に対応しています。
どちらもバッテリー容量は少なくなく、急速充電に対応できているため、非常にバッテリー観点においても使いやすいスマホになっています。
対応バンド/band(4G)
対応バンド/band | |
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OPPO A73 | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28/38/41 |
moto g PRO | B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/38/40/41/66 |
キャリア | OPPO A73 | moto g PRO |
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ドコモ(1,3,19) | 〇 | 〇 |
au / | 〇 | 〇 |
ソフトバンク / | 〇 | 〇 |
Rakuten Mobile(3,18 or 26) | 〇 | 〇 |
※カッコ書きは重要な対応band数字
OPPO A73、moto g PROともにキャリア4社の重要な4G band対応が出来ており問題ありません。
ただmoto g PROについては、公式ページにて「楽天モバイルを除く日本国内の通信キャリアで使用可能」と記載があるため、楽天モバイル利用の場合は気を付けてください。
5G対応

OPPO A73 | moto g PRO |
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非対応 | 非対応 |
OPPO A73、moto g PROともに5Gネットワーク非対応です。
発売時点では5Gネットワークに対応している範囲が非常に狭いため、国内利用における大きなデメリットはありませんが、詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。
5Gスマホの選び方や買い時、各キャリアの5G状況も合わせて紹介しています。
合わせて読みたい
上記記事にも記載していますが、5Gネットワークを利用するには5G対応のスマートフォンとキャリアでの5G加入の両方が必須となっています。
OPPO A73とmoto g PROのコスパ比較まとめ
OPPOから発売されているOPPO A73と、MOTOROLAから発売されているmoto g PROの比較を行いました。以下に内容をまとめます。
- ディスプレイ性能は有機ELディスプレイ搭載されているOPPO A73のほうが優秀
- スマホの動作性能はほぼ変わらず。他のAndroidスマホと比べると物足りない性能
- カメラ性能はともに優れており高いコスパ
- OPPO A73はサイズ性能が高くコンパクトな作り。重さも162gと軽い
- moto g PROは指紋認証のみで、認証機能に違い
- 防水・防塵機能やおサイフケータイはいずれも非対応
- moto g PROはスタイラスペンが標準搭載
価格面では若干moto g PROのほうが高い価格設定ですが、今回紹介した通り、性能差はほぼ無い結果となっており、OPPO A73のほうが高いコスパ性能という結果でした。
有機ELディスプレイ搭載している点や、サイズ性能を考えてもOPPO A73のほうが遥かに優れており、コスパ面においてはmoto g PROを選ぶ理由は見当たりません。
認証機能もディスプレイ認証機能+顔認証を持っているOPPO A73のほうが使い勝手が高いです。
moto g PROは、AndroidOne対応や、スタイラスペン搭載のビジネス向けスマホという特徴はありますが、比較すると劣る結果となりました。