この記事ではエントリーモデル機種帯で、Xiaomiから発売されたRedMi 9TとOPPOから発売されたOPPO A73について、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。
Redmi 9Tは、日本では2021/2にSIMフリー版として発売された機種で、発売時点で1万円台の高コスパスマホとして注目を集めているスマホです。
一方のOPPO A73も同価格帯のモデルとして2020年末に発売されて以降、同価格帯ではランキング入りを続けている機種となっており、コスパ面で人気の高いスマホとなっています。
Redmi 9TとOPPO A73のパフォーマンス比較
早速、両者のパフォーマンス比較を始めます。価格はRedmi 9Tが1万円台、OPPO A73が約2万円と同じエントリーモデルでありつつ、若干の価格差がある比較になります。
項目 | Redmi 9T | OPPO A73 |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
OS | Android10 | Android 10 |
カラー | オーシャングリーン カーボングレー | ネイビーブルー ダイナミックオレンジ |
価格 | 約17000円 | 約21000円 |
ディスプレイ | 6.53インチ フルHD+ (2340x1080ピクセル) | 6.44インチ フルHD+ 有機EL (2400x1080ピクセル) |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon 662 (オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 662 (オクタコア) |
RAM | 4GB | 4GB |
アウトカメラ | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 深度:200万画素 | メイン:1600万画素 超広角:800万画素 モノクロ:200万画素 ポートレート:200万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 1600万画素 |
ストレージ | 64GB | 64GB |
サウンド | ハイレゾ対応 ※ハイレゾ対応の出力が必要 | ハイレゾ対応 ※ハイレゾ対応の出力が必要 |
SIMカードスロット | nanoSIM | nanoSIM |
デュアルSIM | あり(DSDV) | あり(DSDV) ※eSIM |
SDカードスロット | microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大256GB) |
認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証・顔認証 |
バッテリー | 6000mAh | 4000mAh |
コネクター | USB-C™ USB | USB-C™ USB |
重さ | 198g | 162g |
幅 高さ 厚み | 77.3mm 162.3mm 9.6mm | 72.9mm 159.8mm 7.45mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
通信機能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
ネットワーク | 4G | 4G |
防水 | 非対応 | 非対応 |
防塵 | 非対応 | 非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 非対応 |
NFC | 非対応 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
急速充電 | 対応 | 対応 |
Redmi 9TとOPPO A73のスペックの違い
OS ともにAndroid10搭載

Redmi 9T | OPPO A73 |
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Android10 | Android10 |
Redmi 9T、OPPO A73ともに発売当時で最新の一つ前のOSとなるAndroid10が搭載されています。
どちらの機種も発売時期を考慮するとAndroid11対応はいずれ実施されると考えて良さそうですが、具体的な公式発表はありません。
またOPPO A73に搭載されているColorOSについてAndroidをベースに作られていますが、カスタマイズされておりUIがiPhoneに近い形になっています。そのためAndroidに慣れている方やランチャーをカスタマイズする方は多少使いづらさはあるかもしれません。
逆にiPhoneを使っていた方は違和感なく入っていけると思われます。
新OSのほうが動作性能や機能アップデートが行われるものの、既に主要機能は搭載されており使い勝手が大きく向上するものではありません。強いこだわりがない方以外は他の性能で見ることをお勧めします。
ディスプレイ性能 OPPO A73は有機ELディスプレイ搭載

Redmi 9T | OPPO A73 |
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6.53インチ フルHD+(2340x1080ピクセル) | 6.44インチ フルHD+有機EL(2400x1080ピクセル) |
リフレッシュレート:60Hz | リフレッシュレート:60Hz |
ディスプレイサイズはRedmi 9Tは6.53インチ、OPPO A73は6.44インチといずれも大型のディスプレイサイズです。
液晶部分に関しては、同じフルHD+対応ではあるものの、OPPO A73は有機ELディスプレイに対応できており、ディスプレイ性能面では優れています。
またスマホの大きさと比較したディスプレイの画面占有率はRedmi 9Tの83%に比べて、OPPO A73は約90.7%とOPPO A73のほうが優れた仕様です。
このあとに紹介するサイズ性能の違いとしても明確に違いが表れています。
プロセッサー、RAM(性能)

Redmi 9T | OPPO A73 |
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Qualcomm® Snapdragon 662(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 662(オクタコア) |
4GB | 4GB |
プロセッサー性能はRedmi 9T、OPPO A73ともに同じプロセッサー性能・メモリ容量となっており、約10万後半のAntutuスコアです。
※Antutuスコア=性能を数値化したベンチマークスコア
通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧などでは全く問題ありませんが、ゲーム利用する方には若干物足りないスペックです。
同じ価格帯で性能が高いスマホを探している場合は、Xiaomiから発売されているRedmi Note 9Sがおすすめです。
カメラ性能 ともにクアッドカメラ搭載

Redmi 9T | OPPO A73 |
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メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 深度:200万画素 | メイン:1600万画素 超広角:800万画素 モノクロ:200万画素 ポートレート:200万画素 |
インカメラ:800万画素 | インカメラ:1600万画素 |
Redmi 9Tはメインカメラ4800画素を含めたクアッドカメラが搭載されています。
OPPO A73もクアッドカメラ搭載とカメラ搭載は高いものの、性能面ではRedmi 9Tのほうが優れています。
ただインカメラは800万画素と1600万画素で違いがあり、OPPO A73のほうが性能が高い仕様です。アウトカメラ・インカメラで強みが異なるため、どちらを重要視するかで決めてもよいでしょう。
今回紹介する2機種に関しては、価格から見た際のカメラ性能は非常に高く、カメラ性能を重視している方には非常におすすめできるスマホとなっています。
デュアルSIM仕様
Redmi 9T | OPPO A73 |
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DSDV対応 | DSDV対応 |
Redmi 9T、OPPO A73ともにDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
OPPO A73はシングルのnanoSIM仕様となっていますが、iPhoneSEと同じく物理SIMは必要としないeSIMに対応しており、物理SIMと合わせてデュアルSIM利用することは可能になっています。
eSIMの利用は対応サービスが限られているため、利用する際は自分が事前にチェックして利用検討するようにしてください。
内部ストレージ・SDカードスロット対応

Redmi 9T | OPPO A73 |
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64GB内部ストレージ | 64GB内部ストレージ |
microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大256GB) |
内部ストレージはRedmi 9T、OPPO A73ともに64GBと違いはありません。
外部ストレージの対応容量は256GBと512GBで若干の違いはあるものの、ともに大容量の外部ストレージに対応しています。
今回の2機種はカメラ性能が高いこともあり、内部ストレージを使い切ってしまうことも考えられるため、大容量の外部ストレージ対応できているのは嬉しいポイントの一つです。
認証方式

Redmi 9T | OPPO A73 |
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指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
Redmi 9T、OPPO A73ともに指紋認証+顔認証に対応しています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
指紋認証はRedmi 9Tは側面に電源ボタンと一体化する形で設置されており、OPPO A73はディスプレイ内の認証です。
バッテリー性能

Redmi 9T | OPPO A73 |
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6000mAh | 4000mAh |
Redmi 9Tのバッテリー容量は6000mAhが搭載されており、他のAndroidスマホと比較しても大容量のバッテリーが搭載されています。
一方のOPPO A73も比較すると劣るものの、約4000mAhとAndroidスマホの中では一般的なバッテリーを積んでいます。
ともにフル充電すると、頻度高く利用しない限りは一日以上持つため、バッテリー容量に関して困るケースは少ないでしょう。
重さ、幅、高さ、厚み

Redmi 9T | OPPO A73 |
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重さ:198g | 重さ:162g |
幅・高さ・厚み77.3mm 162.3mm 9.6mm | 幅・高さ・厚み72.9mm 159.8mm 7.45mm |
ディスプレイサイズに多少の違いはありますが、重さを始めとして幅・高さ・厚みいずれもOPPO A73のほうがサイズ性能は優秀です。
特に厚みが7.45mm、重さ162gはディスプレイサイズを考えると、非常に優れたスマホサイズ性能と言えます。
一方のRedmi 9Tはバッテリー容量が大きい分、198gと多少重い仕様となっています。幅・高さ・厚みいずれもOPPO A73には劣ります。
ディスプレイサイズとバッテリー容量、サイズ感のバランスで選択することをおススメします。
防水・防塵機能

Redmi 9T | OPPO A73 |
---|---|
防水:非対応防塵:非対応 | 防水:非対応防塵:非対応 |
Redmi 9T、OPPO A73ともに防水・防塵機能には対応していません。
この価格帯で防水機能を搭載しているスマホは少ないですが、台所利用などには注意して扱う必要があります。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応

Redmi 9T | OPPO A73 |
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非対応 | 非対応 |
Redmi 9T、OPPO A73はいずれも非対応です。
価格帯で考えると、おサイフケータイ対応できている機種は少ないですが、必要な場合は同価格帯でおサイフケータイ対応されているAQUOS系や、OPPO A73以外のOPPOの他端末など検討してみてください。
急速充電・ワイヤレス充電対応

Redmi 9T | OPPO A73 |
---|---|
急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 | 急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 |
Redmi 9T、OPPO A73ともにワイヤレス充電に未対応、急速充電に対応しています。
どちらもバッテリー容量は大きく、急速充電に対応できているため、非常にバッテリー観点においても使いやすいスマホになっています。
対応バンド/band(4G)
対応バンド/band | |
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Redmi 9T | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
OPPO A73 | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28/38/41 |
キャリア | Redmi 9T | OPPO A73 |
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ドコモ(1,3,19) | 〇 | 〇 |
au / | 〇 | 〇 |
ソフトバンク / | 〇 | 〇 |
Rakuten Mobile(3,18 or 26) | 〇 | 〇 |
※カッコ書きは重要な対応band数字
Redmi 9T、OPPO A73ともにSIMフリー版での記載となります。
どちらの機種も4社の重要なband対応が出来ており、国内利用に関しては全く問題ありません。
5G対応

Redmi 9T | OPPO A73 |
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非対応 | 非対応 |
Redmi 9T、OPPO A73ともに5Gネットワーク非対応です。
発売時点では5Gネットワークに対応している範囲が非常に狭いため、国内利用における大きなデメリットはありませんが、詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。
5Gスマホの選び方や買い時、各キャリアの5G状況も合わせて紹介しています。
合わせて読みたい
上記記事にも記載していますが、5Gネットワークを利用するには5G対応のスマートフォンとキャリアでの5G加入の両方が必須となっています。
Redmi 9TとOPPO A73のコスパ比較まとめ
XiaomiとOPPOから発売されているエントリーモデルのスマホとなるRedmi 9T、OPPO A73の比較を行いました。以下に内容をまとめます。
- ディスプレイ性能は有機ELディスプレイ搭載されているOPPO A73のほうが優秀
- スマホの動作性能は同一。日常利用には問題ない性能
- カメラ性能はともにクアッドカメラ搭載。アウトカメラ・インカメラで強みに違い
- OPPO A73はサイズ性能が高くコンパクトな作り。重さも162gと軽い
- Redmi 9Tは6000mAhと大容量のバッテリーを搭載
- 防水・防塵機能やおサイフケータイにはいずれも非対応
同じエントリーモデルとしてXiaomi・OPPOから発売されている2機種の比較でした。
プロセッサー性能面は同一で、ディスプレイ性能やカメラ性能、バッテリー容量など強みが異なる比較結果となっています。
価格面ではOPPO A73のほうが高い価格設定ではあるものの、有機ELディスプレイ搭載されている点が大きいです。他にもサイズ性能が高く、女性など持ちやすさ重視の方にはOPPO A73のほうがおすすめできます。
ただどちらのスマホも同価格帯では頭2つ抜けているコスパ性能です。上記比較を参考に自分に合うスマホを探してみてください。