映画のサブスクサービスをご存じでしょうか?
サブスクリプション(毎月定額)で提供されるサービスで、映画に限らず、ドラマやアニメ、バラエティやスポーツ情報番組と、さまざまな映像コンテンツを定額で視聴できるサービスです。
各サービスともに映画館で1本の映画を見る程度の料金で、1か月好きな映画をいくらでも見られる価格帯であり、映画好きにはたまらないサービス形態となります。
よく見かけるNetFlixやHuluをはじめとして、既に国内でも多くの会社が参入しており、加入者も非常に多いジャンルの一つが映画のサブスクサービスです。
他にもサブスクサービスによって作品の取り扱いの違いや機能面など特徴があり、自分がどんな映像作品を主に見たいのか・使い勝手などから選択できます。
お試し期間と呼ばれる一定のトライアル期間を設けたり、他では見られない独自の新規コンテンツを用意したりと、ユーザーを飽きさせないサービスがさまざま展開されています。
人気の映画サブスクおすすめ6選を徹底比較
現在映画のサブスクは20社以上ありますが、どこも他との差別化を狙って特徴のあるサービスを展開しています。
ここではその中から6つのサービスについて、映画観点でのおすすめポイントと、サービス自体のおすすめポイントを紹介します。
Hulu(フールー)
- Huluオリジナル作品が豊富。フジコやミスシャーロック、ニーチェ先生など話題作も多い
- FOXチャンネルを始めとしたスポーツやミュージック等、様々なリアルタイム配信チャンネルが無料で閲覧できる
- 日本テレビが資本に入っており日本テレビのドラマやバラエティー等に強い。見逃し配信も豊富
- 「あなたの番です」や「ハコヅメ」「今日から俺は」などテレビと連携したオリジナルコンテンツあり
- Nizi Projectなどオリジナルの話題コンテンツも多数取り扱っている
- 新作も多く閲覧でき動画本数も多いことに対して月額1026円(税込)とコスパが高い
- PC、スマホ、Appなど多様なデバイスで利用可能。早送り等の操作性が非常に高い
- Amazon Fire TV StickやChromeCast、TVのデフォルト機能搭載などTVから閲覧しやすい
- 2011年と早くから日本参入しているサービスであり日本向け作品やサポートも充実
- 視聴制限機能があり子供でも安心して利用可能
- 0.75-1.75倍の再生速度変更が可能
- バックグラウンド再生が可能 ※PCは未対応
まずはじめに紹介するのは国内発の映画サブスクサービスHuluです。名前はテレビCMなどで聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
新着映画やランキング上位の映画が多数ある他、主演俳優別作品、カテゴリー別作品などユーザーが選びやすい作りになっています。
元はアメリカのサービスですが、日本テレビが国内事業を買い取って始めたサービスのため、日テレ系のドラマやバラエティ番組などの配信が多いという特長があります。
もちろん国内作品だけでなく、「24」や「ウォーキング・デッド」といった人気の海外ドラマは特に圧倒的な量を誇り、日テレ系ドラマやアニメ、韓国のWEBドラマやHuluオリジナルのドラマ、音楽ライブ、メジャーリーグベースボールのライブ配信もスタートしています。
無料トライアルは2週間ありますが、1アカウントで複数のデバイスでの視聴はできないため、家族が別々の部屋で別デバイスでという使い方はできません。
また、最大8人でチャットができる「ウォッチパーティ」という機能が装備されていることや、「キッズプロフィール」で子どもの視聴に制限をかけることもでき、ユニークな機能が豊富に提供されています。
とくに「キッズプロフィール」は子どもがいる家庭にはおすすめの機能です。
NetFlix(ネットフリックス)
- 料金が4パターンに分かれており、自分にあった料金プランが選択可能
- プレミアムプランを選択することで4K画質で閲覧可能
- オリジナルコンテンツに対する力の入れ方が圧倒的。日本でも全裸監督やテラスハウスなど有名作品多数
- 日本語字幕対応のコンテンツが多く、英語学習に最適
- PC、スマホ、Appなど多様なデバイスで利用可能。早送り等の操作性が非常に高い
- TVリモコンにNetFlixボタンがついていることが多く一発起動可能なことも
- Amazon Fire TV StickやChromeCast、TVのデフォルト機能搭載などTVから閲覧しやすい
- 視聴制限機能があり子供でも安心して利用可能
- レコメンド機能がとにかく優秀
NetFlixは全世界のユーザー数が2億人を超えている、大手の動画配信サービスです。
質の高いオリジナルコンテンツが多いことが特徴のサービスで、オリジナル作品の中ではアカデミー賞やエミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされるばかりでなく、実際にアカデミー監督賞を受賞しています。
もちろんNetFlixのオリジナルですので、他のサブスクでは見られないというところが最大の魅力です。
国内作品も豊富で、日本発のオリジナルアニメも製作されています。
公式情報サイト「TUDUM」も用意されており、オリジナル作品の最新情報や裏話なども楽しめたり、おすすめ機能や作品プレビューといった、観たい作品を探せる機能も充実しています。
月額の料金プランは画質と同時視聴デバイスの数によって4通り用意されていて、個別課金やレンタルのない完全見放題の映画サブスクサービスです。
ダウンロードやオフライン再生といったオプションも用意されている他、2021年11月からはモバイル向けゲームの配信も開始され、ダウンロードさえすれば30種類以上のゲームがアプリ内課金なしで、しかも広告を見ることなく楽しめます。
マイナス面としては、他サービスでは用意されているお試し期間が準備されていない点になります。いままでサブスクサービスを利用したことがない場合は、多少敷居が高いサービスです。
映画はもちろんオリジナルコンテンツに強いサブスクとなっています。
U-NEXT(ユーネクスト)
- 「ないエンタメがない」のキャッチコピーの通り動画本数では他を圧倒。配信ジャンルの幅が広い
- 1200ポイントが返ってくるため見放題分は実質1000円以下。ポイント利用で最新映画の閲覧や電子書籍レンタルが可能
- 有料レンタルだが最新映画が揃っている&配信スピードが早い
- 見逃し放送などアニメは他の総合的な見放題サービスに比べて強い。韓流ドラマにも強み
- 160誌以上の雑誌読み放題サービスが追加でついてくる
- 最大4人まで同時視聴可能
- 動画の倍速機能がある
- 韓流や華流ドラマ作品も充実
- アダルト作品の閲覧も見放題(視聴制限可能)
U-NEXTの見放題作品の本数は、映画のサブスクに限らず、国内で利用できるサブスクサービスの中では最多の作品数が提供されています。
個別課金の作品であっても、定額料金内で毎月必ず付与される1200ポイントを使って閲覧することができるため、毎月の料金内で最新作も含めて閲覧できることもメリットの一つです。
しかも最新作がアップされるタイミングや更新の頻度が高いことから、「最新作も見たい」人に人気のサービスとなっています。
また付与されるポイントの用途は、オンラインでの動画だけに限らず、実際の映画館のチケットにも交換が可能です。
オンラインでの動画だけではなく、映画館で見たい人でもおすすめできるサービスです。
画質は基本的にフルHDですのでクリアで見やすく、視聴できるデバイスも、大抵のものが使用できます。
ワイヤレスVRヘッドセットの「Quest 2」への対応や、子アカウントを無料で3つまで追加できる点、同時に4ストリームで視聴できる「ファミリーアカウント」機能など、使い勝手も高いレベルで提供されています。
月額2189円は他に比べると若干高めですが、コンテンツ数と160誌という数の雑誌読み放題も付いていますし、音楽コンテンツも充実してきています。
U-NEXTだけの独占配信や最新作、ポイントチャージによるポイントバック、毎月付与されるポイントも魅力で、31日間の無料トライアル期間も用意されています。
映画の最新作からジャンルにかかわらず色々見たい人、色々あるけど何を選べばいいか・・と考えている人にはおすすめできるサービスです。
Amazon Prime Video(Amazonプライムビデオ)
- ドキュメンタルなどのオリジナル動画も豊富
- Amazon配達の配送無料・お急ぎ便・日時指定配達等、様々な配送サービスで合わせて利用可能
- kindle端末限定で毎月1冊Kindle端末にて本が読めるサービスが付与
- 200万曲以上が聞き放題のPrime musicが付与
- 写真無制限保管可能なPrime Photoサービスが付与
- Amazon Fire TV StickやAlexaやEcho ShowといったAmazon系デバイスとの相性がいい
- 学割があり学生なら年会費1900円(税込)/月200円以下の圧倒的コスパ
- Amazonsサービスと同様に商品レビューをチェックできる
Amazon Prime Videoは話題性のあるラインナップと配信スピードの早さに定評があり、有名作品や話題の映画も多く、オリジナル作品や独占配信もあるところがメリットです。
その反面、作品の入れ替わりが早かったり、人気映画は別料金だったりというデメリットもあります。
しかしAmazon Prime Videoの最大のメリットは、Amazonプライム会員であれば追加料金なしで利用できることです。
Amazonプライム会員は月額500円または年会費4900円となり、動画以外にも音楽聴き放題サービスの「Amazon Music Prime」、Kindleの読み放題サービス「Prime Reading」といった特典もついてきますので、コスパ面では圧倒しているサービスです。
もちろんAmazonの配送料無料・お急ぎ便利用無料になりますので、買い物にAmazonを使用するユーザにはコストパフォーマンスのよいサービスと言えます。
ユニークな機能としては最大100ユーザーとチャットしながら作品を楽しめる「ウォッチパーティ」機能も提供されています。
Amazon Prime Videoも30日間の無料体験も用意されており、まずはお試しから始めてみるのがおすすめです。
Disney+(ディズニープラス)
- ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィック、スターが揃う唯一のディズニー公式サービス
- 関連映画・動画が16000本以上見放題
- ストリーミング再生4台まで、ダウンロード再生2台まで同時視聴が可能
- ディズニーストア利用特典あり
- 音声と字幕の言語を日本語/英語で選択できるため英語学習にも利用可能
- 年表や登場人物紹介、限定スタンプなど他デジタルコンテンツが嬉しい
- 4KUHDの高画質で閲覧可能
Disney+はその名前から分かる通り、ウォルト・ディズニー・ジャパンが提供しているディズニーの定額制公式動画配信サービスです。
ディズニーやピクサーはもちろん、マーベルやスター・ウォーズ、ナショナルジオグラフィックの名作や話題作が見放題で楽しめる他、最近追加された大人が楽しめるドラマや映画、ここでしか見られないオリジナル作品が多くあります。
もちろんディズニー作品が数多く提供されていますので、子どもがいる家庭にも非常におすすめなサービスです。
見放題で月額990円、ゲーム機での対応や、最大7人同時視聴の「GroupWatch」機能、ペアレンタルコントロールも可能になるなどサービスが充実しています。
ドコモからのdアカウントによる利用の場合は、「Disney DX(ディズニーデラックス)」アプリでの会員限定特典も利用できます。
お試し利用は提供されていないのが残念ですが、全世界で1億5000万人以上が加入する世界No1のサブスクサービスです。
ディズニー好きであれば一択のサービスでしょう。
Rakuten TV(楽天TV)
- 各ジャンルに特化したチャンネル単位で契約が可能
- 楽天利用者の場合は新規のID作成など不要ですぐに利用が開始できる
- パック加入やコンテンツ購入に楽天スーパーポイントを利用可能
- 宝塚やパ・リーグ、NBAなどに強み。特にNBAは楽天TV独占配信
- キャンペーン開催によりお得に利用できるチャンスあり
動画総数が15万本以上あり新作映画も楽しむことができますが、見放題プランがジャンルごとに20種類近く提供されており、他のサービスにはない台湾やタイのドラマ、声優、宝塚、アイドル、スポーツからはNBAなども楽しむことができます。
月額308円からの見放題プランを選択するか、レンタルか購入で動画の利用が可能です。
各ジャンルごとのサブスクプランが提供されており、自分が見たいジャンルのみ利用できるのが嬉しいポイントです。
またすでに楽天利用している方は非常に使いやすく、楽天ポイントを料金の支払いに充てられるため、特に楽天ユーザーにはメリットがあります。
ダウンロードしておけば外出先でも視聴できるため、通信料の節約になる点もメリットですが、実はすべての動画を見放題にするサービスがないため、全ジャンルを見放題にしたい人には向いていません。
スマホ用のアプリからはレンタルや購入ができないことや、テレビで視聴するには画質が粗いというポイントも、選択の際には考慮する必要があります。
無料のお試し期間が31日間ありますので、その間に気になる部分を確認するといいでしょう。
映画のサブスクってどれがいいの?サブスク選び方を解説
サブスクは大小合わせて20社以上のサービスが国内で提供されています。
ここからはさまざまな映画のサブスクサービスの中から、自分に合ったサービスを見つけるためのポイントを紹介していきます。
画質で選ぶ
現在、映画のサブスクで提供されている画質は、4K(解像度2,160p)、フルHD(解像度1,080p)、HD(解像度720p)、SD(解像度480p)の4種類です。
各サービスにて対応している画質に違いがあり、全ての映像作品が4K対応しているわけではなく、フルHDが主流になっています。
ちなみにHD画質が通常見ているテレビと同じ程度ですので、フルHDであれば画質としては全く問題なく視聴できます。
この観点で見ると、4Kはまだ少ないものの、他のサービスにはない全作品がフルHD対応しているU-NEXTが一番のお勧めです。
他のサービスでは動画によってHD画質で提供されていたり、サービスやプラン自体がフルHD対応できていないものも存在します。
基本的には画質がよいサービスを選びたいところですが、画質が良いということは通信量やデータ量も多い点には注意が必要です。
環境によっては動画が途中で止まってしまう、外出先で動画を閲覧する際には通信制限に引っかかりやすくなります。
操作性で選ぶ
動画視聴において画質の次に重要なポイントが、PCの閲覧やスマホアプリでの閲覧時の操作性です。
連続ドラマを見ているときにイントロや主題歌部分をスキップしたい、早送りや巻き戻しといった一見単純な動作が、できる・できないの違いは使い続けていると大きい違いとなります。
また見たい映画を検索する際に、あらかじめジャンルごと、役者ごとにまとまっているなど、動画の探しやすさも大事なポイントです。
こうしたユーザビリティ(使い勝手)は長く使い続けるには大事なポイントになりますし、利用時間が長いことを考えると画質と同じくらい重要視すべき点になります。
このユーザビリティの観点では今回紹介したサービスはいずれも高いレベルで提供されていますが、NetFlixは使い勝手に加えておすすめ映画を推薦してくれるレコメンド機能も評価が高い機能の一つです。
お試し期間から選ぶ
映画のサブスクに限った話ではなく、「とにかく使って良さを感じてもらいたい」という意味で用意されているのが、無料で一定期間利用できるお試し期間です。
サブスク自体の課金が月額制のため、お試し期間も31日間など月単位の支払い間隔になっているサブスクがほとんどです。
お試し期間終了時に利用を停止しなければそのまま本利用に移行する仕組みを取っています。
入会日の注意点
その他にも2週間のお試し期間を設定しているサブスクもありますが、ここで気をつけなければいけないのは入会日の仕様がサービスによって異なる点です。
サブスクによって「30日間無料」とか「初月無料」と記載されている場合がありますが、この2つの言葉は同じ意味ではありません。
例えば9/15に入会した場合、30日間無料であれば10/14までが無料の対象になりますが、このサブスクの締め日がもし30日だった場合は、9/30までが無料の対象となり、翌日からは課金が開始されることになります。
ここを間違えると、せっかくのお試し期間が短くなってしまいますので注意が必要です。
お試し期間でポイント付与されるサービス
現時点で最長のお試し期間は31日間ですが、U-NEXTでは3つの加入特典としてレンタル作品を視聴できるポイントが600ポイントが合わせて獲得できます。
600ポイントなら、作品によりますが映画なら1本から2本、ドラマやアニメなら2本から3本が無料になる計算ですので、他のサブスクよりお得です。
U-NEXTは見放題作品数が多いことも特徴の一つですし、使い勝手も優れているためおすすめです。
作品数や強みとしているジャンルから選ぶ
映画のサブスクには、月額費用で見放題の作品と、見放題とは別に料金が発生する作品の2種類があります。
別料金発生の対象は話題作であったり、新作であったりとサブスクによってまちまちですが、比較をするのであれば見放題の作品数で比較するようにしましょう。
ジャンルを問わずにとにかく多くの映画を見たいのであれば、見放題作品数を考えるとU-NEXTがお勧めになります。
他のサブスクに比べても各ジャンルで閲覧できる見放題作品数は多く、しかも毎月もらえる1200ポイントで課金が必要な作品まで見られるというのは、大きなメリットです。
作品数だけではなく自分が見たいジャンルが揃っているか
但しここで注意が必要なのは、「自分が見たい映画があるか」というポイントです。
いくら本数が多くても、自分が見たいと思う映画がなければ意味がありませんので、例えば自分の見たい映画を2、3本決めて、どのサブスクならその映画が見られるかを確認しておくのも選択するポイントになります。
また、サブスクによっては特定のジャンルに強い場合があります。
Disney+のようにディズニーに強いとか、Rakuten TVのようにスポーツや宝塚に強いといった特色のあるサブスクもありますので、特に見たいジャンルがあるなら、強みとしているジャンルで判断することも必要です。
月額価格・値段から選ぶ
視聴できる映画の本数や画質も様々ですが、料金もアニメ専門のdアニメストアの月額440円からU-NEXTの2189円と様々です。
dアニメストアはアニメ専門ですが、それに続く安値のAmazonプライムビデオはとにかく高いコスパです。
月額500円と安価で、映画やドラマも見られるという点ではかなりコストパフォーマンスのよいサブスクです。
他にも月額料金だけ見ると高く感じるU-NEXTですが、毎月1200ポイントが無料でもらえるため実質989円となり、他のNetflixやHuluとさほど変わらない金額です。
さらにアニメだけで見てもdアニメストアよりも多くのアニメ数が提供されており、他のジャンルも考慮するとU-NEXTでいいよね・・と非常にコスパが高いです。コスパ面ではこの2サービスが頭抜けている状態です。
また、見放題以外の映画ですが、これは新作は高めに設定されるなどサブスクによって設定がまちまちで、Huluのように全てが見放題というサブスクもありますので、実際にサイトで色々なジャンルの作品を検索してみることをお勧めします。
倍速機能から選ぶ
DVDやブルーレイプレイヤーの倍速機能のように、今では映画のサブスクでも倍速機能があるものが主流です。
再生速度の幅は0.5倍から2.0倍まで各社まちまちですが、話の流れだけ追いたいような映画を倍速機能で見ることができれば、それだけ時間の節約にもなりますし、じっくり見たければ通常速度に戻すことも可能です。
普段テレビ番組を多く見ている人の場合は、倍速機能は違和感があるかもしれませんが、1.25倍程度であれば、さほど違和感もなく視聴できます。
ただし全てのサブスクに倍速機能があるわけではありませんので、Youtubeなどで倍速機能で見ることに慣れている人は選択するときに注意が必要です。
今回紹介したHulu、U-NEXTに加えて、ABEMA等のサービスであれば再生速度を細かく選ぶこともできますので、ストレスなく視聴可能です。
同時利用数から選ぶ
同時利用とは、複数の端末を使って別々のコンテンツを視聴できる機能です。
例えば家族で利用する際に、お父さんはテレビで野球中継、お母さんはタブレットで宝塚、子供はスマホでアニメ等、同時間帯に複数の端末から見られるサービスとなります。
ただ全てのサブスクが同時利用に対応しているわけではないため、入りたいサービスが同時利用対応できているかは確認しておきましょう。
また同時利用が何人まで、もしくは何端末まで可能かという点もおさえておく必要があります。
現在では主流サービスではU-NEXTが4、Amazonプライムビデオが3、あとはNetflixがプランによって2か4が可能です。
同時利用機能は、大家族やルームシェアで共同利用する場合にも便利な機能です。
映画のサブスクサービスをテレビで見る方法
同じ映画を見るにしても、テレビの大画面で見た方が迫力がありますし、フルHD以上の画質であればテレビで見たい需要も増えてきました。
今ではすっかり当たり前になった、テレビで映画のサブスクを見る方法についても合わせて解説します。
ネット対応テレビ(スマートテレビ)を利用する
最近ではスマートテレビという名称で呼ばれているネット対応テレビですが、これまでの地デジやBSの電波を受けて映し出すだけでなく、スマホのようにブラウザやSNSが使えたり、アプリ利用まで可能なテレビのことを指します。
各社が提供しているスマートテレビ
ソニーのBRAVIAや東芝のREGZA、シャープのAQUOSなどスマートテレビが主流になってきていますが、それぞれオペレーションシステム(OS)が違ったり、全く同じ機能というわけではありません。
例えばソニーのBRAVIAやシャープのAQUOSはAndroid TVというOSを採用しています。
他にもLGエレクトロニクスのwebOSなら、専用のアプリストアから動画配信サービスのアプリをインストールしたり、好きなアプリやゲームのインストールも可能です。
AndroidはGoogleによって開発されたOSですので、Google Playストアが搭載されており、普段スマホで使っているアプリのインストールから「OK Google」で話しかけるGoogle アシスタント機能(音声操作)が可能です。
また、パナソニックや東芝は自社独自のOSを採用していますが、動画配信サービスやブラウザの使用、音声操作への対応はしていても、アプリのインストールはできません。
動画サービスに対応しているかをチェック
今回紹介したHuluやNetFlix、Amazonプライムビデオ、U-NEXTやABEMAなどの主要サービスであれば、対応していることがほとんどです。
テレビの大画面で映画のサブスクを楽しみたいのであれば、見たいサービスとテレビがそれぞれ対応しているかを事前にチェックする必要があります。
Amazon Fire TV Stickを利用する
FireTVとは、Amazonが販売しているテレビに接続するための映像出力機器です。
FireTV / FireTV Stickなど、いくつかの製品に分かれていますが、どちらでもテレビで動画を楽しめますし、スマホやタブレットの画面やAmazon Photosなどの写真を映したり、音楽を流すことも可能です。
Amazon Fire TV Stickには現時点で「Fire TV Stick」、「Fire TV Stick 4K」、「Fire TV Stick 4K Max」、「Fire TV Cube」の4種類があります。
これからの機器をテレビのHDMI端子に挿してインターネットに接続することで、さまざまな動画サービスやアプリが楽しめます。
いずれもAmazonで販売しており、Fire TV Stickをセットアップするだけですぐに映画やドラマが視聴できます。
もちろんAmazonプライムビデオは対応していますが、それ以外にもHuluやNetFlix、dTVやDAZN、AbemaTVやYouTube、TVerといったサブスクもFireTV利用によりテレビで楽しむことが可能です。
他にもFire TV Stickは、Amazonアプリストアでダウンロードしインストールすればゲームも楽しめますし、FireFoxなどのブラウザ用アプリをインストールすればサイトの閲覧もできるようになります。
Wi-Fiでのネット接続は必要になりますが、Fire TV Stickは本体がHDMI端子を搭載していますので、テレビに直接接続でき初期設定も簡単です。
いま持っているテレビでお手軽に映画のサブスクを見たい場合にはおすすめです。
ChromeCastを利用する
ChromecastはGoogle製のストリーミングデバイスで、先ほど紹介したFire TV Stickと同じくWi-Fi環境でテレビのHDMI端子に接続して使います。
Wi-Fiでのインターネット環境があれば、テレビ画面にキャストしたりiPhoneやiPad、Android端末やPCの画面ミラーリングができます。
例えばスマホでYouTubeを再生しているときに、YouTubeアプリ内のキャストボタンをタップするだけで、同じ動画がChromecastを通じてテレビで見ることができます。
Chromecastに対応するアプリやサービスは増え続けており、YouTubeはもちろん、HuluやNetflix、AmazonプライムビデオやdTV、dアニメストアやU-NEXT、WOWOWオンデマンドやGoogle Playムービーといった動画配信サービスが対応しています。
スマホやタブレット、HDMI端子のあるテレビやモニター、そしてWi-Fi環境さえあれば使えるため手軽ですし、なんといっても5000円程度という低価格が魅力です。
マイナーな映画サブスクを見る際におすすめのサービス
映画のサブスクの多くは、話題作や最新の映画も楽しめるようにコンテンツが提供されています。
しかし、最新作だけでなく、たまには昔見た映画もまた見てみたいと思うことがあっても、映画のサブスクでは見られないことがあります。
マイナーな映画ならともかく、例えば「ティファニーで朝食を」など名作と言われる映画でさえ、見ることができるサブスクとそうでないサブスクがあります。
映画のサブスクはユーザーが視聴して再生回数が上がることで成り立つビジネスですので、どうしてもユーザーが見たい映画に力を入れる傾向にあります。
そういったマイナー映画も見たい人向けにおすすめのサービスを2つ紹介します。
TSUTAYA DISCAS
TSUTAYA DISCASは、動画配信ではなく月額制宅配DVDのレンタルサービスです。
以前からあるレンタルサービスで、月々税込2,052円で、新作や準新作といったDVDが月間8枚の制限内でレンタルできます。
いずれも無料お試し期間が用意されているため、レンタルお届けサービスが自分にあっているか不安という方も、お試しで体験することが出来ます。
※無料期間中は「新作」レンタル不可
他の映画サブスクサービスと比較すると、料金的に高いと感じますが、他社では提供できていないニッチな作品も閲覧可能になるため、過去好きだった作品を見返したいようなケースにも対応できるサービスとなっています。
その他にも映画のサブスクでは別料金が発生する新作や準新作もこの金額内でレンタルすることができるため、新作を中心に見たい方にも向いています。
マイナーな映画を楽しみたい方にもお勧めなサービスです。
ザ・シネマメンバーズ
ザ・シネマメンバーズは、ミニシアター系の映画配信サービスです。
ミニシアターは大手映画会社の影響がないため、マイナーな映画や低予算の映画を扱うことが多く、コアなファンも多く存在しています。
ライブラリに登録さえしておけば、視聴開始を48時間後まで遅らせてスマホで楽しむこともできます。
ミニシアターから話題になってヒットした映画もありますが、大抵の映画はミニシアターでしか見ることができないため、他のサブスクでは扱っていない映画がラインナップに並んでいるのはかなり魅力的と言えます。
普段からミニシアターが好きなユーザーにとっては、遠くのミニシアターでしか上映していない映画も見ることができます。
月額税込880円の料金プランですが、ミニシアター系映画に興味がある方はチェックしておきましょう。
映画はレンタルとサブスクどちらがおすすめ?メリット・デメリットを解説
以前は映画を見たければ映画館に足を運ぶか、DVDをレンタルするしかありませんでしたが、今ではサブスクという選択肢が加わったことでユーザーには便利になっています。
では、映画はレンタルとサブスクではどちらがお勧めなのでしょうか。
映画のレンタルのメリットとデメリット
映画のレンタルには、定額制と単品レンタルの2種類があります。
レンタルの定額制は先ほど紹介したTSUTAYA DISCASが実質一択のサービスです。
例えば毎月DVDを8枚といった決められた枚数内で自由にレンタルすることができますし、単品レンタルの場合は枚数に縛られずに見たい映画を見ることができます。
月8枚という枚数が多いか少ないかはユーザーによってまちまちで、例えば毎週映画を2本は見るという人なら月8枚は妥当な数ですが、毎日でも見たいという人にとっては物足りない数です。
毎月レンタルできる枚数によって料金が変動する仕組みになっていますので、サービスによっては月16枚レンタルできたりするため、自分に合ったコースを選ぶことができるのはメリットです。
映画レンタルのデメリット
TSUTAYA DISCASでも記載したとおり、レンタルには必ず返却するという行為が必要で、ポスト返却を定期的に行うとなると面倒に感じてきます。
また、レンタルはDVDという「物」ですので、人気の映画や話題作は、場合によってはすでに貸し出されていて、返却されるのを待たなければいけないというデメリットがあります。
月8枚借りられるとは言っても、本当に自分が見たい映画が8本あればいいですが、借りられなかったり、見たい映画がなかったりした場合は8枚が無駄になる可能性もあります。
映画のサブスクのメリットとデメリット
自宅にいて配信される映画をオンラインで閲覧する形になるため、手軽なサービスであることが最大のメリットです。
ここまで紹介してきた通り、選択する基準からサービス内容と料金を比較しつつ、お試し期間を有効に活用した上で本会員になるのが、おすすめの方法です。
レンタルと違って貸出中という状態がありません。そのため確実に見たい映画を見ることができる点もメリットの一つです。
逆にデメリットとしては、Wi-Fi環境やテレビといった視聴するための環境が整っていないといけません。
一度環境さえ整えてしまえばあとは好きなだけ映画を楽しむことができますが、全てのサブスクが全ての映画を網羅しているわけではありませんし、新作や話題作は別料金というサービスも多くあります
このあたりの作品の取り扱いもそれぞれに特徴があるため、お試し期間に流し見しつつチェックしておくとよいでしょう。
映画のサブスクまとめ
自宅に居ながらにして好きな映画が見放題で楽しめる、これが映画のサブスクです。
最近では大型テレビや高品質のサウンドバーなど安く購入することができるため、家庭での満足度とコスパは飛躍的に上がっています。
映画館のような大画面ではないとはいえ、自宅でくつろぎながら好きな格好で映画が楽しめ、しかも自分の都合で一時停止や早送りなどもできるという、「映画は映画館で見るもの」からここ数年で大きく変化しました。
今回に記事をきっかけにして、自分に合う映画のサブスクサービスを探してみてください。
また以下の記事では映画に限らず動画全般のサービスを多数紹介しています。今回紹介しきれなかったサービスも多くありますので、興味のある方はぜひ確認してみてください。