この記事ではエントリーモデル機種帯で、Xiaomiから発売されたRedMi 9TとHuaweiから発売されたp30liteについて、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。
Redmi 9Tは、日本では2021/2にSIMフリー版として発売された機種で、発売時点で1万円台の高コスパスマホとして注目を集めているスマホです。
一方のp30liteは、2019年に発売された機種ではあるものの、コスパの高さから未だに根強い人気を誇っているHuaweiのAndroid端末です。
Redmi 9Tとp30liteのパフォーマンス比較
価格帯はXiaomi Redmi 9T、HUAWEI p30liteともに2万円前後とエントリーモデルのスマホとなっています。各機種に特徴がありますので、ぜひこの記事を参考に自分に合う機種を選択してみてください。
項目 | Redmi 9T | p30lite |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
OS | Android10 | Android10 |
カラー | オーシャングリーン カーボングレー | ピーコックブルー パールホワイト ミッドナイトブラック |
価格 | 約17000円 | 約23000円 |
ディスプレイ | 6.53インチ フルHD+ (2340x1080ピクセル) | 約6.15インチ フルHD+ (2312x1080ピクセル) |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon 662 (オクタコア) | HUAWEI Kirin 710 (オクタコア) |
RAM | 4GB | 4GB |
アウトカメラ | メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 深度:200万画素 | メイン:約2400万画素 超広角:約800万画素 被写界深度:約200万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 2400万画素 |
ストレージ | 64GB | 64GB |
サウンド | ハイレゾ対応 ※ハイレゾ対応の出力が必要 | ハイレゾ対応 ※ハイレゾ対応の出力が必要 |
SIMカードスロット | nanoSIM | nanoSIM |
デュアルSIM | あり(DSDV) | あり(DSDV) |
SDカードスロット | microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大512GB) |
認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証・顔認証 |
バッテリー | 6000mAh | 3340mAh |
コネクター | USB-C™ USB | USB-C™ USB |
重さ | 198g | 159g |
幅 高さ 厚み | 77.3mm 162.3mm 9.6mm | 72.7mm 152.9mm 7.4mm |
ヘッドホンジャック | あり | あり |
通信機能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 |
ネットワーク | 4G | 4G |
防水 | 非対応 | 非対応 |
防塵 | 非対応 | 非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
FeliCa⁷ | 非対応 | 非対応 |
NFC | 非対応 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
急速充電 | 対応 | 対応 |
Redmi 9Tとp30liteのスペックの違い
OS ともにAndroid10対応

Redmi 9T | p30lite |
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Android10 | Android10 |
Redmi 9T、p30liteは発売当時で最新のOSの一つ前となるAndroid10が搭載されています。
Redmi 9Tは発売時期を考慮するとAndroid11対応はいずれ実施されると考えて良さそうですが、具体的な公式発表はありません。
一方のp30liteはAndroid9ですが、2020/3にAndroid10が配信されており、アップデートすることで利用可能となります。Android11対応はこちらも未定です。
またHuaweiについて、Googleの制裁が気になるところではありますが、今回紹介しているHuawei p30liteは制裁対象外であり、問題なくアップデート対応やGooglePlayの利用が可能です。
新OSのほうが動作性能や機能アップデートが行われるものの、既に主要機能は搭載されており使い勝手が大きく向上するものではありません。強いこだわりがない方以外は他の性能で見ることをお勧めします。
ディスプレイ性能

Redmi 9T | p30lite |
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6.53インチ フルHD+(2340x1080ピクセル) | 約6.15インチ フルHD+(2312x1080ピクセル) |
リフレッシュレート:60Hz | リフレッシュレート:60Hz |
ディスプレイサイズはRedmi 9Tは6.53インチ、p30liteは約6.15インチと、ディスプレイサイズには多少の違いがあります。Redmi 9Tのほうが大型のサイズです。
液晶部分に関しては、それぞれフルHD+であり違いはありません。
ディスプレイの大きさは好みの問題もあるため、幅・高さ・厚みも含めて適切なサイズ感を選択するとよいでしょう。
プロセッサー、RAM(性能)

Redmi 9T | p30lite |
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Qualcomm® Snapdragon 662(オクタコア) | HUAWEI Kirin 710(オクタコア) |
4GB | 4GB |
それぞれページ上の記載は異なりますが、プロセッサー性能はRedmi 9T、p30liteともに約10万後半のAntutuスコアと、スマホの動作性能面ではほぼ同程度の性能となっています。
※Antutuスコア=性能を数値化したベンチマークスコア
どちらも通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧などでは全く問題ありませんが、ゲーム利用する方には若干物足りないスペックです。
同じ価格帯でスマホ性能が高いスマホを探している場合は、Xiaomiから発売されているRedmi Note 9Sがおすすめです。
カメラ性能

Redmi 9T | p30lite |
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メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 深度:200万画素 | メイン:約2400万画素 超広角:約800万画素 被写界深度:約200万画素 |
インカメラ:800万画素 | インカメラ:2400万画素 |
Redmi 9Tはメインカメラ4800画素を含めたクアッドカメラが搭載されており、p30liteよりも優れたカメラ性能です。
一方のp30liteも比較すると性能は劣るものの、トリプルカメラ搭載であり価格面から見た場合のカメラ性能は高いです。
ただp30liteはインカメラが2400万画素と高く、インカメラを重視したい方にはp30liteのほうがおすすめできます。
ソフトウェアもAI搭載で最適化される仕組みがありますが、カメラ性能を重要視する場合はRedmi 9Tを選択するほうがよいでしょう。
Redmi 9Tはカメラ性能においても同価格帯では圧倒的に性能が高いAndroidスマホとなっています。
デュアルSIM仕様
Redmi 9T | p30lite |
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DSDV対応 | DSDV対応 |
Redmi 9T、p30liteともにDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
内部ストレージ・SDカードスロット対応

Redmi 9T | p30lite |
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64GB内部ストレージ | 64GB内部ストレージ |
microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大512GB) |
対応している外部ストレージ容量はRedmi 9T、p30liteともにmicroSDカードの512GBまで対応できています。
内部ストレージはRedmi 9T、p30liteともに64GB搭載です。
カメラを多用したり電子書籍で漫画など多くダウンロードする人は64GBでも使い切ってしまうことも考えられるため、共に大容量の外部ストレージに対応している点は嬉しいポイントです。
認証方式

Redmi 9T | p30lite |
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指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
Redmi 9T、p30liteともに指紋認証+顔認証に対応しています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
指紋認証はRedmi 9Tは側面に電源ボタンと一体化する形で設置されており、p30liteは背面のセンサーで認証する仕組みになっています。
バッテリー性能

Redmi 9T | p30lite |
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6000mAh | 3340mAh |
Redmi 9Tのバッテリー容量は6000mAhが搭載されており、他のAndroidスマホと比較しても大容量のバッテリーが搭載されています。
一方のp30liteは3340mAhとAndroidスマホの中では一般的なバッテリー容量が搭載されています。
バッテリー容量の違いだけで見ると約2倍の違いがあるため、バッテリー持ちが気になる方はRedmi 9Tを選択しましょう。
p30liteも少なくはないものの、頻度高く利用する方はモバイルバッテリーの携帯など考慮したほうが良いかもしれません。
重さ、幅、高さ、厚み

Redmi 9T | p30lite |
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重さ:198g | 重さ:159g |
幅・高さ・厚み77.3mm 162.3mm 9.6mm | 幅・高さ・厚み72.7mm 152.9mm 7.4mm |
モニタサイズに違いがあるものの、p30liteの重さ159gはスペックから見ると優れています。Redmi 9Tは各性能において優秀なスマホですが、唯一重さが約200gな点がマイナスポイントです。
幅・高さ・厚みもそれぞれp30liteのほうがコンパクトな仕様となっています。厚さも約2mmの違いがあり手に持つと明確に違いが分かるレベルです。
日常的に利用するものであり、約40gの重さと厚さの違いは大きいです。ただし重さの違いはバッテリー差によるところが大きいため、どちらも取るかという点になります。
p30liteのサイズや重さ性能は優秀で、人気のある理由の1つとなっています。
bluetoothのバージョンが異なる
Redmi 9T | p30lite |
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bluetooth5.0 | bluetooth4.2 |
Redmi 9Tは5.0に対応、p30liteでは4.2に対応となっています。それぞれのVerは以下の違いがあります。
通信範囲が10mから100mへ広がったこと。
転送速度が1mpsから2mpsへと最大2倍になったということ。
通信速度も約2倍。
一見、大幅な進化がされているようにも見えますが、スマホ利用のbluetoothにおいては、あまり変化がないことと、5.0でないと使えない機能がある、音質が向上するといったことはないため、バージョンの違いで購入端末を選択するほどの内容ではないです。
またbluetoothは基本的に互換性が保たれた仕組みとなっているため、4.2の端末において5.0対応のイヤホンが使えないようなことはありません。
防水・防塵機能

Redmi 9T | p30lite |
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防水:非対応防塵:非対応 | 防水:非対応防塵:非対応 |
Redmi 9T、p30liteともに防水・防塵機能にはいずれも未対応です。
この価格帯で防水機能を搭載しているスマホは少ないですが、台所での利用など気を使う必要が出てくるため、マイナスポイントの一つになります。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応

Redmi 9T | p30lite |
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非対応 | 非対応 |
Redmi 9T、p30liteともにおサイフケータイやNFC機能には非対応です。
この価格帯ではおサイフケータイ対応できている機種は多くありませんが、OPPO系のOPPO Reno Aはほぼ同価格帯でおサイフケータイ対応できている数少ない機種です。
コスパ性能も非常に高いため、おサイフケータイ対応が必須の方は以下の記事もチェックしてみてください。
急速充電・ワイヤレス充電対応

Redmi 9T | p30lite |
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急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 | 急速充電:対応ワイヤレス充電:非対応 |
Redmi 9T、p30liteともにワイヤレス充電に未対応です。急速充電にはともに対応しています。
急速充電の非対応は充電し忘れなどに対応しづらくなり、現在利用しているスマホが急速充電対応の方は使い勝手が変わることで困る場面が多いかもしれません。
Redmi 9Tは急速充電対応に加えて、バッテリー容量が豊富でバッテリー関連の性能は抜群です。
対応バンド/band(4G)
対応バンド/band | |
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Redmi 9T | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
p30lite | B1/3/5/7/8/18/19/26/28/41 |
キャリア | Redmi 9T | p30lite |
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ドコモ(1,3,19) | 〇 | 〇 |
au / | 〇 | 〇 |
ソフトバンク / | 〇 | 〇 |
Rakuten Mobile(3,18 or 26) | 〇 | 〇 |
※カッコ書きは重要な対応band数字
Redmi 9T、p30liteともにSIMフリー版での記載となります。
どちらの機種も4社の重要なband対応が出来ており、国内利用に関しては全く問題ありません。
5G対応

Redmi 9T | p30lite |
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非対応 | 非対応 |
Redmi 9T、p30liteともに5Gネットワーク非対応です。
発売時点では5Gネットワークに対応している範囲が非常に狭いため、国内利用における大きなデメリットはありませんが、詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。
5Gスマホの選び方や買い時、各キャリアの5G状況も合わせて紹介しています。
合わせて読みたい
上記記事にも記載していますが、5Gネットワークを利用するには5G対応のスマートフォンとキャリアでの5G加入の両方が必須となっています。
Redmi 9Tとp30liteのコスパ比較まとめ
XiaomiとHuaweiから発売されているエントリーモデルのスマホとなるRedmi 9T、p30liteの比較を行いました。以下に内容をまとめます。
- ディスプレイ性能はともにフルHD+対応。p30liteのほうが小型スマホでサイズに違い
- スマホの動作性能はほぼ変わらず。どちらも日常利用に支障のないレベル
- カメラ性能はクアッドカメラ搭載しているRedmi 9Tが優秀。インカメラはp30liteの性能が高い
- サイズ性能はp30liteのほうが優秀。160g以下の軽量スマホで薄く持ちやすい
- Redmi 9Tは大容量のバッテリーを搭載
価格は若干Redmi 9Tのほうが安価な価格設定となっており、総合的な性能は大きく変わらないため、コスパ視点ではRedmi 9Tのほうが優れています。1万円台のスマホとしては破格の性能です。
比較した際の唯一のマイナスポイントとしては、200g近い重さを始めとしたスマホのサイズ性能の部分です。
ただバッテリー容量が大きく異なるため、重視するポイントによって購入するスマホを選択しましょう。
p30liteは発売から日が経っているスマホであるものの、Redmi 9Tと大きくコスパ性能が変わらないことから、人気の高さが分かる結果となっています。