2019年頃から日本国内でも急激に広がった「サブスクリプション」という単語ですが、サブスクリプションってなに?という方も多いのではないでしょうか?
この記事でサブスクリプションの解説から、2021年に利用するべきお勧めの領域、サブスクリプションを利用する上での注意事項など紹介していきます。
サブスクリプションは上手に活用することが出来れば、通常購入では出会えないアイテムと出会える・新しいサービスを受けることが出来る・出費を抑えることに繋がるなど様々なメリットがあります。
よく理解した上で自分にぴったりのサービスを見つけましょう。
Contents
サブスクリプションとは?
日本ではサブスクリプションモデルと定額制は同じ意味で捉えられることが多いですが、指している意味は少し異なります。
サブスクリプションとは、継続的に課金してサービスを受ける全般を指す単語です。
つまり定額性で契約しているNetFlixやSpotifyなどの動画や音楽サービスもサブスクリプションの一部になりますし、古くは新聞契約や公共料金支払いなどもサブスクリプションと位置づけられます。
ただ現代のサブスクリプションが指すワードは従来までの定額モデルとは異なる内容を指すことが多いです。
従来の購入形式 | サブスクリプション | |
---|---|---|
支払い方式 | 購入時に一括支払い | 定期的に支払い |
所有権 | あり | なし |
サポート体制 | 購入からXX年間などサポート範囲のみ | 加入している間は常にサポートを受けられる |
サービスアップデート | 基本は購入後のアップデート無し | 常にアップデートされる |
昨今のサブスクリプションサービス特徴
いわゆる新聞契約など以前からあったものはレガシーサブスクリプションと呼ばれています。代わって現代版のサブスクリプションの特徴として以下が挙げられます。
- 商品やサービスがアップデートされる
- 料金プランが複数用意されており利用者が選択可能
- 有料会員の特別サービスなどが存在する
- プラットフォーム化されておりネットワーク効果で利用者が増えるほどサービスが使いやすくなる
- 様々な商材に対応できるため既存ビジネスでも対応が切り替えやすい
オンラインで提供されている、オンラインと組み合わさって提供されている、データ活用したサービスのアップデートがある等が特徴的ですね。
サブスクリプションは今までのレンタルやリースとは違う?
車のサブスクリプションに置き換えると分かりやすいですが、トヨタから発表されたKINTOでは以下のように記載されています。
車のサブスクリプション、カーリース、カーシェア、レンタカーの4つには、契約期間や利用期間にそれぞれ違いがあります。
車のサブスクリプションとカーリースは、年単位での契約が基本。レンタカーやカーシェアでは、年単位ではなく短時間での利用が想定されています。特にカーシェアは15分単位での利用が一般的であり、他サービスとは根本的に異なるサービスといえるでしょう。
https://kinto-jp.com/contents/column/201912/001.html
またサブスクリプションサービスは原則サービス料金以外の支払いが不要です。車であれば各種税金や車検、保険代など様々な費用がかかりますが、全て内包された料金設定になっている場合がほとんどです。
サブスクリプションは急に何故流行ってきたの?

1点目は消費者側の変化が大きいです。
昔のように「所有」に対して重きをおかないようになり、所有から利用へと変化してきました。車や高級時計を購入する時代は終わり、利用できれば満足という形の変化です。
2点目にデジタルの進化が挙げられます。
前述の通り、現代のサブスクリプションは常にアップデートし続けるサービスを指しており、ユーザの利用状況等のデータを分析してより良い方向へサービスが進化し続けるようになりました。
3点目は事業者視点から見ると安定した財政基盤が得られるという点です。マイクロソフトやadobeなどの会社が成功例を打ち出してからは各企業が参入を続々と開始しました。 上記3点が合わさって形作られたモデルと言えます。
サブスクリプションのメリットは?
サブスクリプションを利用するメリットは多いです。現状の自分で選択・購入して管理する手法に比べると以下のようなメリットがあります。
- 自分で選択する手間がいらない
- 定期配送系ではプロが選定したモノに出会える
- レコメンド技術の進化により自分でも気づかないようなモノに出会える
- 購入に比べるとコスパが優れているケースが多い
- 購入に比べるとお試しがやりやすい、好きなタイミングでやめられる
- 毎月のコスト一定化に繋がる モノが増えないため収納や売却など考えなくてよい
今後のサブスクリプション市場展望
以下は矢野経済研究所が発表しているサブスクリプションサービスの今後の展望です。
2018年度から見ても5年間で約1.5倍の規模で成長予測されています。AIなどのデータ活用と相性がよく消費者の変化と組み合わさって今後も伸び続ける分野だと予想されています。

企業側から見ても以下のメリットがあり、今後もサービス全体の発展は続いていくことが予想されています。
- 継続課金のため安定した収益を確保できる
- 購入時の単価に比べると安価のため利用者が広がりやすい
- 利用者数が多くなるほど収益性が高くなる
- オンライン化されていることも多く顧客データからサービスのアップデートに繋げることが出来る
逆にファッション系などオフラインのサブスクリプションサービスは撤退するサービスも目立ちます。
特に動画系サービスと音楽系サービスでは、予想を上回る高い成長率で推移しています。


2020/3/10に発表されたレポートにて映像ビジネス市場に関しては、既に有料テレビ放送、SVODの“サブスク”が、DVD・ブルーレイ レンタル、TVODの“レンタル”を利用率で逆転したと言われています。

企業のメリットも大きく、ユーザーへの還元もしやすいこと・ネットワーク効果で利用者数が増えるほど恩恵が大きくなることを考えると、映像以外の他サービスもどんどんメジャーなサービスが生まれてくると予想されています。
今までの情報から次の項目では2020年のいま利用するなら、どういった領域がよいかお勧めを紹介します。
2021年 サブスクリプションお勧め領域紹介

2021年現在様々なサービスが登場していますが、現状ではオンラインサービスを選択したほうがよいでしょう。
ファッションのメチャカリなど、いわゆるサブスクリプションボックスと言われるものはまだ利用者に浸透しきれていないことと、メンテナンスコストもかかることから価格帯も高価な部分が多いです。
利用者が増えてくるほど、価格面・サービス面でも恩恵を受けることが出来るため、現状は既に一般化が進んでいるオンラインサービスに絞ったほうがよいかと考えます。
NetFlixやHuluなどに代表される動画サービスやソフトウェアサービス、ゲームや音楽サービスなどがお勧めです。
オフラインでは飲食系もお勧めです。各店舗で試行錯誤中のフェーズで料金設定も定まっていないことが多いため、制限がなく環境にも適しているのであればコスト以上のリターンを得られることが多いです。
特に都内であればネットワーク化されているサービスも多く恩恵を受けやすいと感じます。
以下記事では2021年のいまお勧めのサービスを厳選して紹介していますので、是非チェックしてみてください。
【2021年度】サブスクリプション 本当におすすめしたいサービス3選を紹介
サブスクリプション デメリット・注意点
そんな所有に興味が薄い方から見ると、いいことづくめのサブスクリプションサービスですが、いくつか欠点もあるので紹介しておきます。
使っていないのに課金を継続してしまう
一点目は利用しなくなったのに契約停止せずにそのまま課金を続けてしまうケースです。
すぐに停止できるのが良い点でもありますが、いずれ使うかも・・という心理で続けたり多く使いすぎて管理しきれなくなったりなど考えられます。
結果的に割高になってしまう
2点目は常にコスパ観点で見合っているかを意識しましょう。サービスは優れていても一部しか利用しておらず普通に購入するより割高になり消費が増えるケースもあります。
最初は普段の生活を置き換える形でサブスクリプションサービスを導入していくことをお勧めします。
支払方法がクレジットカードになることが多い
また3点目には決済方法が挙げられます。オンラインによる決済を導入しているサービスが多く、クレジットカード決済にしか対応できていないサービスも現在多いです。
そのため学生などクレジットカードを保有していない人はサービスが受けられないことも発生してきます。
サブスクリプションサービス紹介
以下の記事で様々な業種のサブスクリプションサービスをジャンルごとに紹介しています。
この記事でサブスクリプションについて興味が出てきたら、ぜひ以下記事を参考に自分に合うサービスを探してみてください。